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不謹慎発言

　 　◎つつしみのない発言。
 
　今年に入ってから、自民党がらみのスキャンダルや失言が随分と多い。が、それでも自民党ならさもありなんという感じぐらいなのだが、最近、また例のあの大西英男という議員がでてきて、選挙応援で行った先で巫女をナンパしようとした話やその巫女から��自民党は好きじゃない″と云われたので、『巫女のくせに何だと思った』ということを所属する派閥の総会で発言したり、赤枝恒雄というこれまた自民党の議員が、子どもの貧困対策推進の会合で、どういう流れかは知らないが、『親に言われて仕方なく進学しても女の子はキャバクラに行く』と不可解なことを発言したり。

このようにどう聞いたところ女性蔑視としかいいようのない失言が続けざまに飛び出している。

　これに限らず、自民党には何故か女性蔑視発言が多い。

　蔑視しているのは女性だけかと云えば、さもあらず。滋賀県では吉田清一という自民党の県議が県庁で行われた滋賀学園の高校球児らの激励会後、送迎バスが止められていた駐車位置について怒り、高校球児らに向かって『なんちゅうとこ止めてんねん』、『誰の許可を得てん』、『おまえなんか１回戦負けしろ！！』と怒鳴り、問題となった。

　バスの駐車と高校球児に何の因果関係があるのだろう？

　まったく理解不能な発言だ。

　これらのなかで、大西議員が『巫女のくせに』発言をしている映像をじかにニュースで見たのだが、大西議員のこの発言に対して、他の自民党の議員はうすら笑いを浮かべて聞いてるだけで、（これはまずいな）と渋い顔をして聞いている議員は誰としていなかった。

　これが自民党という奴だろう。

　云ってる本人は自分はハード・パンチャーのつもりなのだ。

　しかし、聴いてるほうはパンチドランカーにしか見えない。

　パンチドランカーなハード・パンチャー。それが不謹慎発言を続けている自民党議員の本質だ。

　聴かされるほうはたまったものではない。

　そのせいか、安倍内閣の支持率は４月９日、１０日でのＮＨＫの世論調査で、支持率４２％、不支持率３９％とかなり差が縮まってきた。

　あと、２，３発、ハード・パンチが出れば、支持率と不支持率の逆転もあり得るだろう。

　そうなれば、参院選も面白くなってくる。

　しかし、筆者は仮に安倍内閣が敗北したとしても不満が残るだろう。

　それは政策による敗北ではないからだ。政策で勝てなければ意味が無い。勝っても混乱を生むだけだ。

　筆者はこれまで１０数年に渡って、選挙に関わってきた。

　しかし、勝っても公約が生かされた選挙など１度もなかった。

　国会議員をどれだけ削減すれば、公務員の給与をどれだけカットすれば、事業仕分けをどれだけすれば、どれくらい財源ができ、それをどれだけ子育て支援・少子化対策に回せて、それでも足りない分はどれだけ増税が必要で、増税した分、どれだけ手当として返ってくるか、こうしたことをしっかり示した政党が勝ってもらいたい。

　野党ーとくに民進党に見せてもらいたい。

　　　２０１６年４月２８日