ま　　　き　　こ
眞紀子　

　　　◎田中角栄の娘田中眞紀子のこと（１９４４−）。
　　　◎村山内閣で科学技術庁長官、小泉内閣で外務大臣を歴任。

 
　郵政選挙（２００５）の少し前、現金輸送の仕事から列車見張りの仕事に変わってすぐのころ、こんなことがあった。忘れもしないよく晴れた６月２６日の日曜日、道路工事の仕事があった。当時は郵政民営化の是非が激しく議論されていた時代。どこの道路工事かは知らされていなかったが、新聞を見ると「報道２００１」には中曽根康弘、今はなき、「サンデー・プロジャクト」には自民党を離党し、民主党に移った田中眞紀子の名前があった。ついでにもうひとつ、「報道２００１」のほうには当時、無役だった野田佳彦も出ていたと記憶している。朝８時頃、春日井を出発、９時過ぎかそこらに現場に到着。着いてみるとなんとそこは西区にある山崎パンの名古屋工場で、筆者は通行止めの看板の前にじっと立ち、そして、『通行止めしとるんだったら、もっと遠くからでもわかるようにしろ！』と車をぶつけるようにやってくるタクシーの罵詈雑言を聞いたり、『いつまで通行止めするの〜、日曜日だけでしょ〜』といってくる工場のおばさんの意見に耳を傾けたりしながら、通りすぎようとする車に通行止めの案内をしていた（永語録第９１声より）。ちなみに眞紀子女史が外務大臣として、鈴木宗男とバトルしたり、更迭されたりしていた時期は２００１年〜２００２年の初旬なので、筆者がモニター生活を始める２００２年４月より以前の話である。だから、宗男とのバトルは直接的には知らないが、たけしの「ＴＶタックル」で浜田幸一が『真紀子はオヤジ（田中角栄）の娘だし、宗男はアニキ（中川一郎）の子分だし・・・』みたいなことを云っていたのは鮮明に憶えている。

時が過ぎるというのは遅いようで意外と早い。あれから、既に６年。２００９年に政権交代に実現し、２０１１年には野田政権が誕生した。『凡人、軍人、変人』、『種なし西瓜』、『蜃気楼』、『ポマードを頭につけたおっちゃん』、『６９歳のコピー人間』、『ひょっとこ総理』などと歴代総理を辛辣に酷評、数々の名セリフを残したり、ＴＶや国会でもその饒舌を巧みにふるってみせた眞紀子女史だが、目立ったテレビ出演は２００６年の「はなまるマーケット」での「スピード朝食プロジャクト」以降、あまり見てないような気がするし、民主党政権誕生以後となるとほとんど見てないような気がする。

近頃、とある週刊誌に『次の経産大臣はわたしよ！』と眞紀子女史が息巻いていたというネタが載っていた。事実がどうかは中身まで詳しく読まなかったので、何とも云えないが、経産大臣としての能力があるかどうかはともかくとして、眞紀子氏は今の経産大臣よりよっぱど頼りになるに違いない。

そんなことを思う昨今だ。

　　２０１１年１２月２３日