熊猫１０番勝負
～折り返し・前～
―こんにちは。熊猫さん。
はい？誰ですか？
―馬耳です。
バジ？
―ＭＡＮＫＩＴＵ新聞の馬耳東風子です。
ＭＡＮＫＩＴＵ・・・あぁ、ＭＡＮＫＩＴＵの馬耳さんですか？どうも、久しぶりです。
―お久しぶりです。憶えててくれました？
忘れてないですよ（笑）。
―感激です♡
いえ、いえ（*^_^*）
―お宅、あがらせてもらっていいですか？
はぁ・・・まぁ、どうぞ。片付けてないですよ。
―えぇ、別にかまいませんよ。
それなら、どうぞ。
―相変わらず広いお庭ですね。
そうですか。別にたいしたことはないと思いますが。
―そんなことはないですよ。すごく立派ですよ。
うれしいですね。どうぞ、お茶です。
―あっ、ありがとうございます。いただきます。
どうぞ、どうぞ、遠慮なく。
―ところで、ご自宅にずっといらしてたんですか？
えぇ、まぁ。
―何してたんですか？
何って、・・・ずっと寝てましたよ。
―お休み中だったんですか。どうもすいません。
もう、起きちゃいましたよ。別にいいですけどね。
―でも、時間通り来ましたよ。
時間通り？・・・何のことですか？
―何、云ってるんですか？もちろんインタビューですよ。インタビュー。
インタビュー？
―そうです。インタビューです。
あれ？インタビューの予定、ありましたっけ？受けた覚えはないんですが？・・・ちょっと待って下さい・・・やっぱり、スケジュール入ってないですよ。
―何、冗談、云ってるんですか？ちゃんとインタビューって、書いてあるでしょう？
えっ!?・・・あっ、本当だ！インタビューって、書いてある!!いつのまに・・・。
―じゃぁ、インタビューさせてもらいますよ。
ちょ・・・ちょっと待って下さい。いまからですか!?
―いまからです。
いきなりきてなんですか。いい気持ちで寝てたのに。
―駄目です。こっちは時間ないですから。
もう・・・寝かせて下さいよ～！
―すぐに済みます。
すぐに終わりますか？
―えぇ、すぐに済みますから、大丈夫です。
本当にすぐに済みますね。
―安心してください。
じゃぁ、その言葉、信じますよ。
―ありがとうございます。それではインタビュー、始めます。
どうぞ。
―前回は３月の中旬でしたよね？
え～と、そうですね。
―前回はなかなかインパクトのあるインタビューさせてもらいました。
あっ、どうも。面白かったでしょう？
―とても勉強になりました。
そうですか。ありがとうございます。もちろん、興味がないなら、興味がないで無理に押し付けたりするのはよくないことですけど、やっぱり自分の属している業界についてはみんな、よく知っておくべきだと思いますね。知らないほうが勉強不足でしょう。ところで最近、サントリーとキリンが経営統合を発表（7/13）したり、トヨタとマツダが提携する(7/16)といった話が出てきたの知ってます？
―えっ!?サントリーとキリンが合併するんですか。またそれは何故？
それは・・・やはり世界を見据えてのことだと思います。
―世界ですか？
えぇ。国際競争力を高めて、世界企業へ・・・ということらしいですね。トヨタとマツダの場合はフォードとのＨＶ車共同開発が進まないマツダがトヨタに提携を依頼、ＨＶ車開発が暗礁に乗り上げていたマツダにとっては助け舟、トヨタにとってはＨＶ部品の供給先を増やすことでＨＶ技術を世界基準にするという目的で利害が一致・・ということらしいんですが・・・それにしてもこういった何事につけても素早い経済界の動きに比べると政界の動きは遅いですね。ある意味、もっとも古いシステムで動いているのが政界じゃないかとすら思えますね。
―古いシステムといいますと？
なんていったらいいか・・・２００１年から始まった「骨太の方針」なんか、あきらかに無理がきてるじゃないですか。何兆円もかかる高速道路は作り続けるけど、何千億円の社会保障は削る、天下りには手をつけない・・・地方が無茶苦茶になっただけじゃないですか。
―もはや地方は限界ですか？
限界でしょう。限界じゃないですか？結果として、さまざまな地方選に現われているでしょう。
―たしかに４月以降、名古屋、さいたま、千葉、静岡、奈良と自公は５連敗ですし、地方ではないですが、東京都議選では過半数割れの歴史的大敗になりましたね。
こうした地方での連敗は、もはや自民党の役割は終わりに近づきつつあるという何よりの証拠だと思います。地方で強いはずの自民党が地方で〝自公はいらない″って云われているんですから。
―なるほど、そうかも知れませんね。
いや、絶対、そうですよ。そうに決まってます！
―いや、あの、そんなに興奮しないで下さい。ところで前回から４ヶ月ほどたったわけですが、なにか生活に何か変化とかはありましたか？
４月は番組の改編やレギュラーの入れ替えが多かったですね。フジテレビでは「めざましテレビ」にいた中野美奈子アナが佐々木恭子アナの替わりに「とくダネ！」の担当になったり、ＴＢＳでは「２時っチャオ！」が終了して、「ひるおび！」に、日本テレビで南海キャンディーズが「スッキリ!!」のレギュラーになったかと思えば、みのもんたの「おもいっきりイイ!!テレビ」が終わって、「おもいっきりＤＯＮ！」に、他に土曜日でテレ朝の「朝だ！生です旅サラダ」も竹内郁子と田中義武が三船美佳や浦川泰幸アナに替わりましたし、日テレは名古屋ローカルの「アンジュ」が大阪ローカルの「あさパラ！」に替わりましたね。
―見てどうです？
中野アナは「めざましテレビ」から「とくダネ！」にレジュラー変わったけど、まだ何かしっくりきてないですね。ただいるだけっていう感じで、なにかもうひとつふっきれてない感じがしますね。「走れ！走れ！三面刑事」や「週刊！エンタ☆マイスター」といった好きだったコーナーもなくなって、すべて新しいコーナーに変わりましたけど、なんかどれもこれもいまいちです。火曜日の「新名将列伝SAMURAI魂」なんか完全に僕の趣味なんですが、今のところこれといって印象深いのはとくにないですね。全体的に深みがなくなった感じがします。「得もり」は相変わらず面白いですけどね。「めざましテレビ」では可愛い路線一辺倒だった愛ちゃん（皆藤愛子）にコミカルさが加わって、たいへんGoodですよ。「ひるおび！」や「おもいっきりＤＯＮ！」はほとんど見てないので、なんともいいようがないです。見たくないってわけでもないんですが、積極的に見る気もおきないんですよ。ただ「ひるおび！」に関しては、「２時っチャオ！」のほうがよかったと思いますね。「２時っチャオ！」はレギュラーコメンティーターに、山田五郎とかデーモン小暮とか個性的なひとが多かったですが、今はイケメンに変わって、なんだかつまらなくなりました。テレ朝で土曜日にやってる「朝だ！生です旅サラダ」も田中義剛や竹内郁子が去って、つまらなくなりました。だけど花畑牧場、今、年商１２０億円なんでしょ？そっちのほうが儲かるから、レビュラー降りたんじゃないですかね、田中義剛は？たぶん、そうでしょう、生キャラメル長者ですよ、義剛は。みのもんたは労災長者ですけどね。４月に新しくなった番組のほとんどは成功してないと思いますが、唯一「おもいっきりＤＯＮ！」はみのもんたがやっていた「おもいっきりイイ!!テレビ」の頃に比べて、フレッシュ感が出たと思います。若々しくなりましたね。大阪ローカルでハイヒールや川井俊一が中心の「あさパラ！」は大阪にいた頃、旅サラダのあとに必ずっていうほど見てたんですが、名古屋ではやってなかったんで、いま７年ぶりくらいに見てます。なんか懐かしかったですね。でも昔と比べて、なんかおばちゃん度が薄くなりましたね。
―おばちゃん度が薄れたんですか？
と思いますよ。少なくとも大阪で見ていた時よりかは薄くなってましたね。昔はおばちゃんのモニター軍団がもっと濃かったと思ったんですが。
―どうして薄くなったと思いますか？
どうしてもなにも時代でしょう。時代としかいいようがないですね。そういえば民主党の代表選をやっていた頃、ハイヒールのリンゴが、鳩山由紀夫候補を宇宙人、岡田克也候補を政策ロボットとそれぞれのあだ名について紹介してました。『宇宙人って、・・・何か陰口みたいに聞こえるなぁ～』と目をパチパチさせて、云ってましたけどね（笑）。
―じゃぁ、いま民主党を動かしているのは宇宙人とロボットなんですか（笑）？
って、ことになるんですかね（笑）？・・・ですから、そのへんの人間で対抗するのも大変かと思いますけど。そういえば、いつだったか、たけしがキャスターしている、ＴＢＳの「ニュースキャスター」に鳩山由紀夫のマネをしている鳩山来留夫っていう芸人が出ていたんですが、その鳩山来留夫について、たけしが〝鳩山来留夫やる前の芸名が阿倍定忠次っていうんだよ。阿倍定忠次だぜ。幕があがって、阿倍定忠次って名前が出るとみんな笑うだけど、始まって五分ぐらいするとみんな引いちゃうんだよ″って云ったら、その時の出演者、全員、笑ってました（笑）。
―あははは。なんか、笑えますね（笑）。
まぁ、そうですね（笑）。
―他に４月で印象的なことは何かありました（笑）？
スーザン・ボイルとかありましたね。イギリスのオーデション番組に出て、有名になった４８歳のおばちゃん（笑）。「とくダネ！」で彼女のこと随分といじってました。有名になって、おしゃれに気を使いだしたこととか求婚者が現れたけど悪戯だったとか、デーブ・スペクターなんかがとくにそんなふうにいじってましたね。それに対して、テレ朝の「スーパー・モーニング」はポール・ポッツのほうに力、入れてました。ふたりとも同じ「ブリテンズ・ゴット・タレント」っていうオーデション番組から出ているんですが、こんなとこにも番組の色の違いというのが如実に出ていて、面白いですね。あとは・・・河村たかしが名古屋市長に当選しましたね。最初から、かなり有利というのは聞いていたんですが、実際に当選してみるとうれしかったですね。馬場からも真っ先に『河村たかし、当選しましたね』ってメールが来ましたよ。当日はイオンモール東浦にいて、帰り路、名城大学のあたりを走っていた時です。おかげで以前はあまり見てなかったんですが、河村たかし関連のニュースをよくやるんで、メ～テレ（名古屋ローカル）の「どですか！」とかちょくちょく見るようになりました。就任して間もない頃は≪河村たかし、名古屋弁でバトル≫っていうテロップとかが流れてましたよ（笑）。
―それはすごい（笑）！
すごいでしょう（笑）。４月だと他には・・・草彅剛の逮捕とか・・・北朝鮮のミサイル発射とか後継者がどうたらってのもありましたね・・・・ニュース見てて、目が疲れましたよ。連日連夜ですからね。
―草彅剛の逮捕についてはどう思いました？
別に何でそんなにマスコミが騒ぐのかな？っていう程度ですよ。一番最初に聞いたのは「とくダネ！」のニュース中ですね。公然わいせつっていうから、最初、てっきり少女買春でもしたのかと思いましたよ。こりゃ、おおごとになるなと思ったら、公園でひとりで裸になって騒いでいただけなんでしょ？騒ぎすぎじゃないんですか？サラリーマンや学生が同じことしたって逮捕なんかされないでしょ？注意はされるだろうけど。まぁ、芸能人だから、覚醒剤の使用とか疑われたんでしょうけど・・。公園っていえば、これは５月なんですけど、足立区が深夜公園に集まって、騒いだり、器物破損を繰り返す若者たちを追いだす方法として、若者が不快に感じるモスキート（蚊）音で撃退する装置を設置したっていうのがありましたね。なんでも若者にしか聞こえない音だそうで、北鹿浜公園に試験的に設置したっていう話です。
―そのニュースを見て、どう思いました？
なんでも公園の巡回を警備会社に委託したけど効果があがらなかったっていうことですから、耳の痛い話だと思いましたよ。怒る気持ちはわかりますよ。こっちも公園で騒いだり、もの壊されたりしたって、儲かるわけでもなんでもないですからね。
―北朝鮮についてはどうですか？
これも騒ぎすぎですよ。テレビ朝日の「報道ステーション」なんか、これが金正日の後継者、三男の正雲（２５）の顔だとか何とか写真を公開したけど、全然、別人だったりとか、毎日でも「サンデー・モーニング」で真面目にコメントしてたら、関口宏が、『金賢姫』って、・・こんな扱いするんですよ。何で関口宏に『金賢姫』って云われなきゃならないんですか？真面目にコメントしてるのに。・・・おかしいでしょ？・・・何、やってるんだ！・・っていいたいですね。
―あっ、・・ちょっとヒート・アップしないでください。
これは失礼。ニュース見てたら、何についてかは覚えてませんが、麻生総理、『コメントありません』って笑っているし、・・・何が〝コメントありません″ですか？・・・一国の総理が〝コメントありません″って笑ってる、そのこと自体を不快に感じる人間もいるってことを、わかってんですかね、あのひとは？
―あまりわかろうとはしてない感じはしますね。
でしょ。何、考えてるんですかね？こっちは〝ふざけるな！″っていいたいですね。ふざけるんじゃないよ！麻生太郎！
―あっ、ちょっと怒りを鎮めてください。熊猫さんのお怒りはわかりますから。
わかってくれますか。
―わかります。わかります。
どうも、ありがとうございます。
―落ち着きましたか？
落ち着きました。
―ふ～。はい。・・・え～と・・・４月については大体、わかりました。５月はどうだったんですか？
５月ですか？・・・５月はかなり忙しかったですね。ゴールデン・ウィークでほとんど休みなかったんじゃないですか？５月は何、書いていたんだっけ？あっ、そうそう、新永楽大典の「トイレ」でしたね。長編、書く時間なかったんで、永楽大典、書いてました。あれはひかせましたね。みんな、ドンびきでしたよ。とくに女性は（笑）。でも、新境地っていえば新境地なんですけどね（笑）。「スッキリ!!」で小便小僧やってましたよ。ＪＲの浜松町駅だったか、北山形駅だったか、それとも他の駅だったかは憶えていないんですが、コスプレをした小便小僧が紹介されまして、そのなかで寅さんの格好して、後ろ向きでおしっこしているのを撮った小便小僧が秀逸でしたね。テリー伊藤なんかが『これは・・・リアルですね！』って驚いてましたし、三船美佳なんか『寅さん!?・・・やだ～』って、体をぶるんぶるん振るわせてましたよ（笑）。そのあと「スッキリ Ｔｉｍeｓ」っていうニュース記事を読むコーナーがあるんですが、加藤浩次が、男言葉でしゃべる女性が増えているという記事を見ながら、何故か、『豚野郎～！』って叫んでましたね（笑）。
―それはそれは（笑）。ところで「トイレ」書くきっかけって、何です？
それ以前、トイレで怒っていたという話を書いたんですが、あんまり印象が悪かったので、ちょっと書き改めようと思ったのと最近、すべてにわたってなにかと薄いじゃないですか。ちょっと濃いのが書きたくなったってとこですね。
―好きなひとはハマるかも知れませんね（笑）。他に５月は？
２日に忌野清志郎が亡くなりましたね。『日本語でロックやって、成功したのは彼だけじゃないか』とか『化粧して歌う、ビジュアル系バンドの草分け』とか、やっぱり誉められるとうれしいもんですよ。化粧して歌うってとこは新永楽大典「育毛剤」を書く、きっかけになりました。東関親方（高見山）の相撲協会定年退職も発表されましたね。『現在のモンゴル勢の活躍があるのも、ハワイからやってきた高見山が外国人力士の道を切り開いたからだ』とか『負けっぷりがよかった』とか、『腰が高かった』とか『一回しか優勝してないの？』とか（笑）。いい話題でした（笑）。２４日にさいたま市長選があったんですが、これはやってたの全然知らなかったですね。帰ってから知りました。その日はイオンモール東浦にいたんですが、来月からイオンモール木曽川の入店がなくなるって、脅されて、ちょっとショックを受けてましたよ。そんなことがあったあとしばらく経って、家でＴＶを見てたら、高見山の定年退職が発表について、「とくダネ！」で６月２５日、引退しますって云ってるんですよ。６月２５日っていったら、たしか木曽川入店最後の日ですよ？ど～いうことかなと思いましたね。
―そういうことじゃないですか？
そういうことでしょうけどね。まぁ、そうですね。・・・そうそう木曽川というとさっき話した、たけしの「ニュースキャスター」に「週刊実は・・」っていう、芸能人のくだらないエピソードばっかりを集めて紹介しているコーナーがあるんですが、そのなかでも村田英雄伝説とポール牧伝説なんかは抱腹絶倒もんでした。村田英雄伝説っていうのは、飛行機に乗った時の珍言迷言がおもで、飛行機に乗る時に入国カード、書くでしょう？その入国カードの「ＳＥＸ（性別）」と書かれた欄に「週２回」と書いたり、それを見た秘書が『先生、違います。男って書くんですよ』と云ったら、『バカヤロー！男とできるか！』と怒ったり（笑）、飛行機に乗ったはいいが、スチュワーデスさんをずっと〝バスガイドさん″と呼び続けていたりとか（このボケにたけしは〝バスじゃなくて、飛行機だって！″と突っ込みを入れていた）、他に控室に「三波春夫は上手（かみて）、村田英雄は下手（しもて）」と貼ってるのを見て、『三波春夫は上手（じょうず）で、俺が下手（へた）ってどういうことだ！バカヤロー！』って怒ったとか（笑）、・・・なんか、たけし、〝バカヤロー！″〝バカヤロー！″って、やたらバカヤローばかり云ってましたね（笑）。ポール牧伝説は、指パッチンのポール牧が、スナックでヤクザと喧嘩になり、『ここじゃ、迷惑になるから、表に出ろ！』と云って出てったっきりなかなか帰ってこない。弟子が心配になって外に見に行ったら、すいません、すいませんとひたすら土下座をして誤っていたとか、赤い皮ジャンを着た怪しい男がいるという話を聞いて、『よし！俺が見つけてやる！』とあちこちを探し、最後に残ったトイレを開けた時、赤い皮ジャンを着た身長１９０㎝の男がいるのを見て、『・・ここにもいない』って云って、ドアを閉めて帰ったとか（笑）・・・最後はホテルで隣の部屋があんまりうるさいんで、『よし！俺が文句を云いにいってやる！』といったはいいが、開けるとヤクザが麻雀をやっていて、『あれ？ポールじゃないか、ど～したんだ？』とヤクザに云われて、とっさに『麻雀、好きなんです！見せてください！』（笑）。『好きなのか？じゃぁ、見ろよ』ということで、朝まで、タバコに火を点けたり、お茶を汲んでたりしていた・・・っていうオチでした（笑）。ポール牧伝説はそんなのばっかりでしたね。これはやたらと〝すいません″〝すいません″って、そればかり云ってましたよ（笑）。たしか５月くらい、木曽川にいた頃の話ですね。
―それ、事実なんですか（笑）？
ん～。いや、かなり脚色してると思いますよ（笑）。相当に脚色されてるんじゃないですか（笑）？でも、笑えますよね。
―たしかにそうですね（笑）。
他に５月で印象的なことを云えば、５月３０日の土曜日、朝日の朝刊に「世界の頭脳を獲得せよ！」っていう題で莫邦富さんのコラムが載ってたんですが、とてもいい勉強になりそうだったので、恐怖新聞に載っけたんですね。そして、その日、辛坊治郎の「ウェークアップ！ぷらす」を何気に見ていたんです。補正予算でどうたらこうたらとやってる頃だったんですが、例の「国立メディア芸術総合センター」・・・でしたっけ？これについて、辛坊治郎がハッとしながら、『〝国立まんが喫茶″って云われているんですが、ど～ですか？』って、岩田公雄さん・・・でしたっけ？に訊いたんですよ。そしたら、『これは・・・〝まんが喫茶″というよりかは〝麻生太郎記念館″ですね。〝俺″が総理をやったんだ！・・って』と答えてました（笑）。
―麻生太郎記念館ですか（笑）？
これもなんか笑っちゃいますよね（笑）。
―もし麻生太郎記念館ができたら、行ってみたいですか（笑）？
いや、別に、・・・何を見るんですか（笑）？
―おじいさんのメガネ・・とか（笑）？
なんですか、そりゃ（笑）？
―５月は他に何かありましたか（笑）？
ん・・。いや、もう思い当たることはないですね。・・・あっ、そういえば、あれは５月だったかな？イタリアのベルルスコーニ首相が１８才の女性との浮気が発覚、ベロニカ夫人が猛烈に怒って、離婚だのサミット欠席だのと騒いでいたのは？ベルルスコーニ首相は『１８才と浮気なんかしてない！』と云ってたらしいですけど、真相はどうだったんでしょう？僕は木曽川にいましたけど。「ミヤネ屋」でこの騒動を取り上げて、ベルルスコーニ首相の失言をピックアップしてましたね。『日本だったら、こんなひと、そく退陣ですよ』って云われてましたよ（笑）。５月はこんなもんですかね。
―かなり、いろいろなことがありましたね（笑）。
いろいろありましたよ（笑）。
―６月はど～でした？
新永遊記ですね。一年半ぶりに日曜日、休みになったんで、思いっきり羽根を伸ばして、三河地方をバイクで走ったあと、家に帰って、ひたすら「源流」を書いてましたね。書く時間はたっぷりありましたよ。５月と打って変わって、６月は日程表、白いとこばっかりでしたから（笑）。書くきっかけは幸田のほうに保安の仕事で行ってるホームセンターがあるんですが、出勤途中、豊田や岡崎走っているとひとの動きが妙に面白いんですよ。豊田や岡崎といえば、三河武士団発祥の地ですし、それに以前、働いていた、思い出深い三好もあって、それでこれはいっちょひとつ、こいつで永遊記を書いてみようと思い立ちました。
―手ごたえはどうでしたか？
かなり、あったんじゃないですか？予告編「岐路」を発表した時点で、熱いものを感じました。だからこそ、静岡出張のオファとかも来たんでしょう。静岡出張のオファ、来まくりですよ（笑）。ちょっとびっくりしましたが、仕事少なかったんで、ありがたい話です。助かりましたよ。真夏にスポーツ用品売ってるとこにいるのに比べれば、よほど天国です（笑）。極楽浄土です（笑）。ちゃんと考えてスケジュール組んでもらえるっていうのは、ほんとありがたいですね。・・・「岐路」はこれまでの集大制になるべく、これまでやってきたアジア、地方活性、道州制、環境、消費税、郵政民営化、歴史、文学、政権交代、そういった要素をすべて入れてみました。昨年の「女真」、「猫の生涯」に続き、今年は「岐路」と、写真と文章が非常にフィットした作品を発表できて、とてもラッキーだと思います。やってる時は嫌で、嫌で、（もうこんなこと、やってられん！）と思いますが、終わったらラッキーだったなと思いますね。もともとの僕の能力を考えたらね。それで４人の総理に助言して、また政権交代をしようという野党にも協力できたんだから、ラッキーとしか云いようがないですね。ほんとラッキーでした。・・・あっ、まだ終わってないか（笑）。
―まだ終わってないですよ（笑）。
それなら、まだまだ笑えませんね。笑えないこと多いですから。それにしても１３日に三沢光晴が死去、２６日にはマイケル・ジャクソンが・・・と訃報が続きましたね。５月、６月、訃報が多かったですね。マイケル・ジャクソンは死の翌日から、ＴＶでは「スリラー」が頻繁に流れてましたね。三沢光晴にしてもマイケル・ジャクソンにしても、現役としてのピークはとっくに過ぎていたと思うんですが、死して、業界を盛り上げましたね。そのあたりはすごいと思います。それにしても忌野清志郎にしても高見山にしても盛り上がりましたけど、死んだり、引退しないと盛り上がらないってのもどうかな？とも思いました。死んだら、極楽浄土が待ってるんですけどね。ほんと痛くも痒くもないってこのことかと思いましたよ（笑）。１４日の千葉市長選、やってたのは知らなかったですね（笑）。そういえば、６月４日、石川県で空からオタマジャクシが降ってきたという怪奇現象がありましたが、「得もり」で笠井アナがなんかごたごたと説明してたら、小倉智昭に、『そのうち、殿様ガエルが降ってくるから』って、云われてましたよ（笑）。
―殿様カエルがですか（笑）？
殿様カエルがですよ（笑）。そういえば、２３日に東国原騒動が起きましたね。思い出しましたよ。そんなこともありましたね。
―えぇ。自民党が東国原知事に国政への出馬を要請して、しばらくマスコミをおおいに賑わせましたね。あれは結局、何だったと思いますか？
なんでしょうね。東国原知事の出した条件は、全国知事会のマニフェストを飲むということと自分を総裁候補にという２つでしたね。事前に条件に折り合いがついていれば、混乱というか困惑というか、あ～いった形にはならなかったと思うんですが、事前の話し合いはなかったんでしょう。東国原知事としては自民党が飲めばラッキー、飲まなくても知事会や宮崎県に対して、かっこはつくぐらいの計算で云ったんじゃないですか？辛坊治郎の「ウェークアップ！ぷらす」でこの問題がクローズ・アップされた時、辛坊に『古賀さんが出馬を頼んだら、〝じゃぁ、俺を総裁にしろ！″って、・・ど～ですか？』って大笑いされてました（笑）。そのとき、ゲストに出ていたのが、自民党前幹事長の伊吹さんでしたけど、伊吹も大笑いしてました（笑）。伊吹さんは笑う場面じゃないだろうとは思いますけどね（笑）。知事会のマニフェストと総裁候補にっていう条件はニュアンス的には『全国知事会のマニフェスト飲めますか？そして、その最高責任者を僕にしてくれますか？』っていうことだと思いますよ、要は。地方分権について、２０年も３０年も前から議論されているにもかかわらず、今だに実現も何もされてないんだから、この要求はしごくまっとうだと思います。それに対して、マスコミは〝俺を総裁にしろ″ってとこばかり大きく扱っていたように思いましたね。
―何でマスコミは東国原、叩きに走ったんでしょうか？
それは分かりません。たぶん、そのまんまがそのまんまでなくなったからじゃないですか？僕自身、４年前のようにホリエモンや刺客を送りこむような選挙はもううんざりだという思いはありますけど。
―なるほど。たしかにそうですね。
６月はこんなとこですね？６月も結構、ありましたね。
―７月はどうだったんですか？
７月は静岡の浜松に出張に行ったのが、ほとんどだったんじゃないですか？
―浜松に？どんな仕事です？
ホームセンターでの夜間警備です。最初は７月７日～１１日で、「源流」書いているときに浜松出張のオファが来ました。７月５日の静岡知事選の前くらいですね。静岡の知事選の時はイオンモール東浦にいましたけど、相変わらずフィットネス・ボーイ＆ガールズがずっといて自転車こいだり、パンチング・マシーンをパンパン撃ってたりしてたんで、〝こんなもん静岡で勝ったら、なんなんだって話だよ″って捨て台詞吐いて、帰りましたよ（笑）。浜松に行ったのは、その後です（笑）。
―それで出張はどうでした？
夜遅く、ひとりで立ってたら、暴走族がやってきましたよ。
―暴走族が？
ええ。「報道ステーション」の時間帯にやってきて、何やらさんざん、にぎやかに騒いでいたんですが、巡回中のパトカーがやってきたら、『やばい！』って逃げていきましたよ。さすがにひとりでいるときに十何人も暴走族がやってきたので、怖かったですが、逃げていったら、なんかムカムカしてきましたね。警備員はからかえるから好きだが、警察は恐いから嫌いってことか？・・・そんな考えで暴走族やってるくらいなら、真面目に働けって思いましたよ！・・かと思えば、朝、警備員がやってきて、フードセンターのとこで何かにぎやかに騒いでるなと思ったら、突然、こっちにやってきて、『何、頑張ってんだ』と初めて会って、いきなりこうですよ。続けて、『もっと車、近くに入れたら、どうだ。どうせ、時給８００円とか１０００円だろう。そんなんで頑張ってどうするんだ。警備員なんかえ～加減にやっとればいいんや』・・とこんな馬鹿を云うんです。・・・ふざけやがって！こっちは立ってただけで、何もしちゃいないだろう！何でよその警備員にそんなこと云われなきゃいけないんだ！この馬鹿！・・って、ほんと怒りましたよ。
―それは災難でしたね。何もしてなかったんでしょう？
暴走族が逃げていってから、ＳＡＭＵＲＡＩに『テレビ朝日は腐っとる！』ってメールは流しましたけどね。それにしてもふざけた云い方ですよ。その警備員・・・え～と・・・竹・・・なんとかっていう名前でしたね。
―たいへんでしたね。
ほんと、そうですよ。１２日の日曜日の朝はＪＲで名古屋まで帰りました。岡崎―安城、ホーム、ひといっぱいでしたね。泊まってた出張所、新聞もＴＶもなかったので、後からわかったんですが、「サンデー・プロジェクト」は竹中平蔵や菅選対副委員長が出てたみたいです。それから、終わったばかりの静岡知事選の特集やってましたね。「静岡空港
負の連鎖」とかいうタイトルがついていたかな？出張期間中、馬場にメールしたけどずっと返事なしでした。こっちからは何回もメールしましたよ。新静岡知事と韓国の漫画家が握手している写真送ったりとか、日刊ゲンダイで小沢さんとノッチがいっしょに映っている写真を送ったりとか、・・・日刊ゲンダイの記事には小沢氏の選挙戦略は、Ｙou-Ｔubeと地方紙で、地方紙については大新聞は扱いが小さいし、こちらの云いたいをまともに載せてくれないので、おもに全国行脚をして、地方紙のインタビューを受けているというような内容でしたね。馬場からの返事？いや、なかったですよ。２回目は７月１７、１８日だったんですが、馬場のやつ、静岡にいるってのに、いもしない自宅のパソコンにわざわざ『暑中見舞い申し上げます』ってメール、残しといてくれましたよ。このときの「サンデー・プロジェクト」の自民党の大物は森喜郎で特集は橋本知事でした。タイトルは「密着！
橋下改革・暴挙が快挙か？実像に迫る」です。帰りの電車、大混雑ですよ。ちなみに初回の日曜日、庄司智春と藤本美貴との結婚記者会見があったみたいですね。それと他に管野美穂とオードリーがイベントに出てました。管野美穂、春日に突っ込んで遊んでいたみたいですね、最後はなんかいっしょに『鬼瓦』、やってました（笑）。次日、月曜日、「とくダネ！」みたら、庄司と藤本の結婚記者会見を見た後、『９歳！・・年の差ありますが、ど～ですか？』と訊かれたピーコさんが、『庄司の頭じゃ、歳の差なんてないかもね』とあきれ顔で云ってましたね（笑）。ど～ですか？このあたりの流れ？
―滑稽なとこが、くすりとしますね（笑）。
滑稽でしょ？笑っちゃいますよね？これらの一連の流れについては、「僕と馬場の青春交換日記」を読んでもらえばさらにくわしくわかりますので、読んでください。
―「青春交換日記」ですか（笑）？
２００９年８月９日