熊猫１０番勝負

～ラスト・スパート～

―どうも、こんにちは～。馬耳で～す♡

　馬耳さん!?えっ!?ちょ・・・ちょっと今、ト、トイレですよ。

―えっ、そうなんですか？

　あっ、開けないでください。い、今、出ますから。

―そうですか。じゃぁ、待ってま～す♡

　リビングのほうに行ってください。

―は～い♡

　いや～、びっくりした。どうやってはいったんですか？

―何、云ってるんですか？合鍵もらったじゃないですか。

　えっ!?合鍵!?いつ、あげました!?

―いつって？・・・このあいだ、ちょっと席をはずした隙に型をとって・・・。

　な、な、な、何、考えてんですか!?恐ろしい。恐ろしい女性ですね。

―ふふふ。これで同棲できますね。

　何、馬鹿なこと云ってるんですか。

―駄目？

えっ・・・別にいいですけど・・・ちょっと、何、ひとの貯金通帳、見てるんですか!?

―え～と、ひい、ふう、みい・・・・少ないですね。0が五つだけじゃないですか？

　銀行にはあんまり入れてないですよ。ほとんど証券に移したんで。・・・って、よく隠してたの見つけましたね！

―これじゃ、おろしがいないなぁ～。

何、ふざけたこと云ってるんですか！・・・ところで今日は何ですか？

―いやですね、インタビューに決まっているじゃないですか？

　インタビュー!?前回から二か月しかたってないじゃないですか？ネタなんてそんなにありませんよ。

―何、云ってるんですか？政権交代したじゃないですか？

　あっ、そういやそうでした。このあいだ９周年記念作ったんで、政権交代したことに関して印象薄くなってましたよ。

―選挙日の８月３１日は何してたんですか？

　保安でジャスコ東浦に入ってましたね。当日はもう熱気むんむん、開票まで帰らないお客さん、たくさんいましたよ。あんなの初めてでしたね。

―開票したときはどうだったんですか？

　ところが開票するとあっさりしてましたね。狂喜乱舞とか、大はしゃぎとか、そんなのは全然なかったですよ。大爆笑もなかったと思います。僕はひそかにＴＶの前でほくそ笑んでガッツ・ポーズしてましたけど。

―開票結果はこうですね。どうですか？

　完全にマスコミが予測した通りの結果になりましたね。まったく予想通りですよ。ただ前回も含めて、得票数と議席数に差がありすぎるのは確かですね。例えば、小選挙区か比例区かどちらかは忘れましたが、民主党が獲得した票数が３０００万で社民党が３００万ぐらいだったと思うんですが、議席数は１０分の１じゃなく、４０分の１も差があるじゃないですか。投票数と差がありすぎですよ。自民党が３００から１００に減っても、民主党が１００から３００に増えても基礎的な部分に間接的にしか触れなければ、結果的には無駄でしかないように思えますね。

―無駄を削るのが民主党の公約ですよね。

　そうです。ただ、それはあまりあせることではないとは思います。鳩山政権発足して、まだ１か月で、現在の予算も麻生内閣で作られた予算なんですから・・・。無駄を削って、その効果が出るのはもっと先でしょう。自民党政権がやったことを民主党政権で継続できる、できないに1年や2年かかってもしかたないと思いますね。

―八ッ場ダム中止や後期高齢者医療制度の廃止、郵政見直し、インド洋での給油活動からの撤退と矢継ぎ早に廃止・中止が発表されてますが？

　もちろん、それが公約ですし、民主党のなかにはそのために戦ってきたひともいますからね。「美味しんぼ」見てくださいよ。海原雄山だってダムや河口堰について怒ってるじゃないですか。中田島砂丘が痩せて、鮎が少なくなったり、長良川でサツキマスが獲れなくなったりしてるんです。駄目ですよ。美味しいものを破壊するのは。製造業への派遣も禁止ですよ。ただ、インド洋での給油活動に関しては、『撤退』から『単純延長はない』と多少、ニュアンスを変えてきてはいますが・・・。

―熊猫さん自身はどう考えていますか？

　自民から民主への移行についてですか？・・・僕が怒った時に云ったことがあるのは、『下の下に働く場所などない』ということです。そんなものは存在しませんし、またそんなとこに再就職の道などありません。不愉快ですよ。

―嫌な質問をしたようですね。すいません。ところで、民主党政権になって、とくに変わったなと感じることは？

　仕事ではないですね。いやらしいとこは相変わらず厳しいですよ。

―いやらしいとこ？

　細かいことはまたあとでちゃんと云いますよ。

―民主党政権のスタートはどうですか？

　好スタートじゃないですか？初回の支持率が７０％で１か月たって、朝日で６６％くらい・・・ですか？日経で７０％台。総理に就任するまで、〝♪ぽっぽっぽ～、鳩ぽっぽ～″と歌ってる姿とか、２０年前に出したレコード「TaKe HEART 翔び立て平和の鳩よ」の紹介とか、夫妻でなかよくジュエットしているとことか、なんか鳩山夫妻大ブレークみたいになってましたね。ただ鳩山内閣の人事で期待していいのは前原誠司国土交通相と長妻昭厚生労働相くらいなもんでしょう。消費者相なんか野田聖子から福島瑞穂になっただけで期待なんか誰もしてないでしょう？社民党も独自路線じゃないとちょっと存在感薄いですね。でも「やるっきゃない」を知ってる世代としては政権党としての社民党がどんなニュー社民党を見せてくれるか、あるいはくれないか楽しみではありますけどね。

―ははぁ。マニアックですね。

山は動いた!!

―マドンナですか？

　♪ライク・ア・ヴァ～ジン・・・フゥ！

―そのマドンナじゃないでしょう。選挙当日のことで他には？

　軽くいなされちゃいましたね。なははは。是非とも政権党には「弱肉強食社会」から「当たり前の社会」へと移行して欲しいですね。選挙当日ですか？・・・え～と・・・河村たかしが不敵な笑みを浮かべて画面ドアップで出てましたよ（笑）。

―名古屋市長の？

　えぇ、そうですよ。最近、ちょっと印象薄いですけどね。名古屋弁、どこいったんですかね？昔はみゃ～、みゃ～云ってたんですが・・・。

―たしかに印象薄いですね、河村たかし（笑）。政権交代前後はそんな感じだったんですか？わかりました。政権交代以外のことですが、・・・何かありませんでしたか？まったくないですか？

　ん～。・・・そんなことはないですよ。多少はありますよ。出張で静岡に行ってきたばかりだし。

―出張で静岡に行ってきたんですか？

　えぇ、２週間ほど。

―浜松のどちらです？

　都田です。

―都田？

浜松の北にある、これといって何もない街です。三方が原の近くですね。雑木林が生い茂っているようなとこです。三方が原合戦記念公園でもあって、家康と信玄の銅像でもあるのかと思いましたよ。なかったですけどね。あったら悪趣味だなと思いました。

―いつからいつまでです？

　え～と９月２８日から１０月１４日まですね。休みは日曜だけでした。

―どんな仕事で行ったんですか？

　テクノ都田にあるホームセンターの天井照明補修工事です。夜間工事なので、ずっと夜勤やってました。

―じゃあ、ハードだったんですね。

　それほどハードでもなかったですよ。大体、夜中の３時には終わっていたんで、朝まで起きていて、昼間は寝ているみたいな不毛な生活ではなかったです。そのあたりのことはありがたいことにちゃんとしてもらってますよ。

―その話はいつくらいにあったんですか？

オファがあったのは、選挙前の話でした。選挙の前ですよ。選挙の前。オファがあったのは。大勢はほぼ固まっていたんですけどね。こっちは断われる立場にないから行きましたけど、それにしても疲れましたね。

―疲れた？

精神的にね。『鍵』『鍵』ってうるさいんですよ。５，６回は云われたじゃないですか？こっちが１回云うとね。仕事ですけどね。しかし、１時間くらいしかいっしょにいないのにうるさすぎるってんですよ。しかも夜の８時、９時ですよ。下山君に『与党自民党ってあるか～？』ってメール一日一回はしてましたよ。それを二週間ずっとですよ。下山君の返答はいつも『ないですよー』でしたけど・・・。それに比べて馬場なんか、休日に馬場の故郷・袋井を訪ねたので、『袋井に来たべ』とメールしたら、『屋台とすれちがったんじゃないスか？今日は私呑んだりで大忙しです。夜中は明日に備え寝るので、夜は携帯のこのアドレスでなく、yahooメールへお願いします』とか『そこのタクシー乗り場から南下すると浅羽ですよ。祭りは今晩９時までです。袋井駅には模擬店でてますよ』・・ってこうですよ？何ですか、このいやらしさ、わざとらしさは？弁天島ですか？だから、『夜は返信してくれるの？』って送ったら、『夜中は一切返信しません。朝起きてメールチェックします。そこから、時間みてメールします。携帯なるたびに起こされたら疲れますよ。夜中はyahooへお願いします。どうしても急用なら、メールでなく通話にしてください』・・・って、こんな返事寄こすんですよ。わかってるくせに、この上から目線ですからね。ふざけてますよ！馬場の野郎は!!

―いや、あの・・。

大体、行く前に『静岡に出張で行くよ』ってメールしたら、『自由のきく時間はありますか？』とか、『宿泊はどちらですか？』とか、『そこから街中まで出れますか？』とか訊いてきて、それにいちいち答えてたら、『都田で会えたらいいですね』『了解しました』『秋のネズミ捕り注意してくださいね』って、こっちは普通に誘ってるだけだっちゅ～の！馬場の馬鹿野郎～！普通に誘っただけだろ～！

―わかりました。わかりました。

結局、静岡にいるあいだ、ちゃんとメールくれたのは下山君とうちの母親だけだったっていうのはとほほな話ですよ。愛ちゃんからはメールもらえませんでしたよ。腹立って市野に行ってやりましたよ。うっとうしがられましたけどね。そしたら、『イオン市野で鍵失くしたから怒られた』とかさ云ってくるし、キレられるし。怒られ損はこっちもだって。政権交代したのに、なんであんなにうっとうしがられなきゃいけないんだよ。馬場なんか政権交代しても祝福なしだよ。自民党には嘘っぱいおべっか使うけどさ。何がベッカムだよ！やつのベッカはおべっかのベッカだよ！ふざけやがって！

―それは。それは。じゃあ、静岡では誰とも遊ばなかったわけですか？

　いや、馬場と遊びましたよ。馬場は袋井に連れて行ってくれ、「げんこつハンバーグ」をおごってくれました。なんでも袋井名物だそうです。〝たまごふわふわじゃなかったけ？いつからげんこつハンバーグに替わったんだろう？″と思いましたけどね。げんこつハンバーグを食べながら、『水野さん、左ききですか？』『左ききだよ』っていう話だけで、小一時間くらいしゃべってましたね。せっかく、色っぽい話でもしようかと愛ちゃんの写真送ったんですけどね。色っぽい話は0でしたよ。そんな話でも周りは変に盛り上がってましたけどね。こっちは愛ちゃんからメールないのにね。やつはうちに電話をかけてきて、静岡の観光と物産について、二時間くらいずっとしゃべっていたこともあります。ある意味では非常に優秀な人間だとは思いますよ（苦笑）。僕なんか愛知の観光と物産についてしゃべれと云われたら、５分、１０分ぐらいしか思いつかないですから。ボキャブラリー豊富ですよ。やつは。使い方はどうかと思いましたけど。まぁ、袋井を有名にできてやつも本望だったでしょう。ハッスルもしましたしね。そのあと、カラオケで発散しましたよ。♪シャリーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！・・って！

―好きですね、「シェリー」

　♪俺は歌う、愛すべきものすべてに～

―ところで静岡で観光に行ったのは袋井だけですか？

　ん～と・・・・袋井だけですね。

―袋井ってどんなとこです。

　街の規模のわりにJRの駅が立派だなと思いましたね。結構、立派な駅でしたよ。それと可睡斎っていう、これまたこじんまりとした田舎にふさわしくない大きな曹洞宗のお寺がありましたね。なかなかいいとこに住んでいるじゃないですか、馬場は。あの馬場にはもったいないですよ。

―馬場さん、云われたい放題ですね（笑）。観光したのは袋井だけなんですよね。普段はどう過ごしていたんですか？

　夜勤から帰って、少し寝て、ＴＶ見て、風呂入って、飯食って、寝て、ＴＶ見て、出勤。・・・大体、こういったパターンの生活を繰り返していましたよ。

―前回は出張所ＴＶないから、見れなかったと云ってましたが、今回は見れたんですか？

　携帯ＴＶを買ったんですよ。さすがに二週間もＴＶ見れないと寂しいですからね。

―へ～、携帯ＴＶ買ったんですか・・。何か面白い話ありましたか？

　まずまずありましたよ。

―聞かせてもらえますか？

　地元のＴＶに細野豪志がでてましたね。細野豪志は地元が静岡ですから。高速道路の無料化など民主党のマニフェストについて、あれこれ説明してました。それと亀井先生もモラトリアム法案に関することで辛坊治郎の「ウェークアップ！ぷらす」に出てました。田原総一郎の「サンデー・プロジェクト」には最初の週は細野豪志・渡辺善美が公務員制度改革で、中曽根康弘がご意見番みたいので、翌週は管直人が国家戦略会議について、あれこれと質問を受けてました。一方、「報道２００１」のほうは渡辺周と西村康・・なんでしたっけ？自民党の総裁選に出ていた時に河野太郎が『分断工作だ！』って怒っていた・・・康稔ですか？・・・・が、でてました。内容については残念ながら、ほとんど覚えてません。頭ぼ～としてたし、出張所、夜勤で寝てる人いたんで、携帯ＴＶの音声でっかくするわけにもいかないし、・・・それで聞こえづらかったんで。そんななか何故か「サンデージャポン」だけは爆笑問題田中の離婚と花嫁募集でかなり盛り上がってましたね。田中、随分といじられてましたよ。何故か田中、トシちゃん（田原俊彦）のモノマネをやってましたね、〝♪毎日が楽しくて、笑うしかない、アハハハハハハハハハハ〝・・・って、・・・別にいいですけどね。面白かったから。でも自分なら笑えないなと思いますよ。だって愛ちゃんからメールもらってないですから。

―その話ばっかりですね！

だって客観的に見ると渡辺はプレッシャーかけるだけかけて、自分は笑ってるだけっていうふうにしか感じないでしょ？客観的に見て民主党政権、別にお友達内閣なんですか？下山君に『民主党内閣ってお友達内閣だと思う？』って訊いてみましたけど、お友達内閣じゃないと思うって答えてましたしね。本当にあんなわざとらしいのいるのか？と訊きたいですね。

―別にわざとらしくする必要性はないんじゃないですか？

　でしょ。ふざけられるぶん、疲れましたよ。

―まぁ、いいじゃないですか。それで・・あの・・・面白い話はなかったんですか？

　ん～、いや、結構ありますよ。なんだかんだ云ってもね。・・・え～と・・・印象強く残っているのは、ズームインで「中国人の好きな日本の観光地」っていう内容で中国全土で大ヒットした映画「非誠勿擾」（誠実なお付き合いができる方のみ）でのロケで使われた北海道（阿寒湖など）に中国人観光客が急増しているという話は個人的に興味をそそられましたね。あと同じく「ズームイン」で秋らしく栗やパンプキンを使ったスイーツが紹介されたんですが、〝女子はイガグリやカボチャが好きですからね″と何故か西尾由佳理アナが不敵に笑っていました。それと「ミシュラン 京都・大阪版」が発行され、それを「とくダネ！」で紹介したんですが、『京都は一見さん、お断りの店が多い』とか『取材拒否の店が多い』とか、『フランス人に日本の味がわかるのか』とか『星を付けられたくない』とか、どちらかというと反ミシュランの意見が多数、聞かれましたよ（苦笑）。「やじうまプラス」や「スーパーモーニング」もよくチャンネルを合わせて見てましたね。毎夜の「鍵騒動」で気になったせいか、さすがにどんなことやっているだろうと朝、見ましたよ。内容は民主党に関することで、いい内容がほとんどだったんですが、小沢さんのこともあれこれと触れてましたね。小沢さんのことはたんなる推測にすぎないと思いますよ。情報公開の必要性と憶測・推測は違いますから。

―といいますと？

　憶測・推測でする情報公開って何ですか？情報公開っていうのは出どころのはっきりしている、ちゃんとした事実を間違いなく伝えることでしょ？憶測・推測でするのは情報公開とは云いません。それは「噂」です。あと「スッキリ!!」で薄毛をテーマにした川柳が紹介されて、薄毛の八代弁護士がいじられてましたね。『僕か火曜日のキャンベルさんにぶつけてくると思いましたよ』って。八代弁護士、みんなに笑われてましたよ（笑）。

―ははぁ。なるほど。他には？

　今、思い出せるのはこれくらいですかね。

―他に何かないんですか？

　そういえば、「はなまるマーケット」に常盤貴子が出てまして、視聴者からの質問ＦＡＸで趣味だか、マイ・ブームだかを聞かれて、『屋上で段ボールを叩きながら、キッと空を見上げて、〝わたしっておてんばさん″ってひたるのがマイブーム』とかなんとか、なんだかわけわかんないこと話してましたね（笑）。

―そうなんですか（笑）。

そうみたいですよ（笑）。ＴＶ以外だと静岡、最初の一週間はずっと雨でしたね。それと台風の時はほんと帰るの大変でしたよ。バイクでしたからね。時速３０㌔で走っているのに吹き飛ばされそうになりました。いや、ほんとに暴風雨、すごかったですよ。

―そういえば、台風報道もすごかったですね。

それと浜松ってガラ悪いなって、思いましたね。大体ね。「健全な青少年の育成」とかってたいそうなこと云ってますけどね、やたらとガラ悪かったり、携帯依存だったり、何が「健全な青少年の育成」だよ。全然、違う効果しか出てないじゃね～か！学生が覚えるこっちゃないよ！就職する前に考える力、必要とされる個性・経験・コミュニケーション力、それらがなかったら、そんな学生なんでクズみたいなもんだよ！この年から見ればな！就職なんて考えてないってなら、別に云う必要もない話だけどさ。

―何か恐いですね。

　説教臭いですか？たしかに僕が云えることではないですけどね。

―出張のことは大体、わかりました。話を戻しますが８月はどうでした？

　８月ですか？酒井法子の事件をずっとやっていたという印象が強かったですね。それ以外のことはあんまり記億ないですよ。・・・そういえば、子ども店長！

―子ども店長？

　加藤清史郎君ですよ。８歳ですよ。子ども店長やってましたよ。ジャスコで保安やってたんですが、あんまりわんさかわんさか子供が寄ってきたんで、〝またわけわかんないことやってるな！″と秘かにうっとうしくて怒ってたら、まぁ、まぁとなだめられましたよ（苦笑）。子ども店長、やってたの知らなかったんで（笑）。

―８歳ですか（笑）。

８歳ですよ。８歳（笑）。それ以外だと・・・あっ、そうそう、大阪に行きましたよ。下山君とふたりでJRの高速バスに乗って行きました。まず最初に鶴橋で焼肉を食べ、それから天王寺に行き、動物園や通天閣周辺で遊び、難波と心斎橋を歩きました。あのときも大阪人からうっとうしがられましたけど、しかし、結果は民主党の圧勝だったでしょう？冬柴なんて落選で引退ですよ。うっとうしがられても現実と違った結果が出たじゃないですか。選挙の結果が出た後、「スーパーモーニング」見たら、政治ジャーナリストの三反園訓が冬柴のことを『創価学会のひとたちですら、〝なんであんなのが偉そうに座っているのかわからない″と云っていた』と証言してましたよ。

―そうなんですか？だとしたら、そういう結果が出るともうなづけますね。

でしょ？

―ところで何故大阪に行こうと思ったんですか？

鳩山代表、今、総理ですが・・・が第一声を行ったのが大阪の中央区だったからです。やっぱり気合いを感じれば、心も動きますよ。いっちょ、足運んでやるかって。一種の侠気ってやつですよ。それと道州制を巡って大阪府の橋下知事が随分と頑張ってましたからね。チャンスなら生かそうと思いました。それがいけないんですか？それに比べると麻生総理・・・元総理ですが・・・の第一声の場所はなんですか？八王子？なんですか、それ？センスのかけらないですね。そんなセンスで、よく漫画好きだと公言できますよ。漫画は好きでも本人にセンスがなさ過ぎましたね。漢字の読み違えとか。

―麻生元総理、そのあたりのことは、よく民主党から批判されてましたね。

漢字の読み違えでしょ？当然ですよ。本人のセンスが悪いんだから。あとこれも選挙前ですが、フジの「サキヨミ」って番組で民主党が掲げる脱官僚について、誰だがは忘れたんですが、とあるコメンテェーターが『いい悪いは別にして、中国の胡錦濤政権ではテクノクラート使って、あれだけのことをしてるわけですから・・・』と云いかけて終わったのは印象的でしたね。そういえば、僕、「サキヨミ」の初回見てたんですよ。山本モナの復帰だったんですが、そしたら、『僕は山本モナより滝川クリステルのほうが好きなんですけどね～』と馬場が電話かけてきましたよ。そしたら、山本モナ、あんなことになっちゃたでしょ？あれは絶対、馬場ののろいだと思いますね。

―馬場さんですか（笑）？好きですね（笑）。

だって馬場じゃないですか？また、これも８月ぐらいのことだったと思うんですが、「報道２００１」で中国をテーマにやってまして、『中国ではアメリカ帰りの２０代、３０代に栽量をもたせてやってるから、まだまだのびますよ』とこれまた誰だが忘れましたが中国人の知識人が云ってました。

―９月はどうでした？

　民主党政権ができてからですよね？一番、思い浮かぶのは先程も云いましたが鳩山夫妻のブレークですよ。鳩山総理、就任早々、東アジア共同体構想を打ち出したのは僕から見るととても好印象でした。それ以外だと・・・クレヨンしんちゃんの作者が行方不明になったのは９月１１日ですか・・・・。「スッキリ!!」でテリー伊藤が『クレヨンしんちゃんのアニメが世界中でヒットして、外国人に日本で行きたいとこは聞くと〝春日部″っていうんだよ。春日部（カスカベ）なんか何もないじゃないか！？』・・・ってコメントしてました（笑）。いや、笑い話ではないですけどね。「知っとこ」でやってたのは「美人が多そうな県ランキング」。アンケートの結果は「名古屋１０位。大阪１６位。静岡１９位」。松嶋尚美が『大阪！１６位やんか！』と叫んでましたよ（笑）。そういえば静岡にいる時、馬場に、このアンケート結果、送ってみたけど何の反応もなかったですね。おっぱい好きなくせに！

―ははは（苦笑）。

それと「たかじんのそこまで言って委員会」。これYou-Tubeで見たんですが、「日本を悪くした政治家ベスト１０」というテーマでやっていて、「１位村山富市、２位河野洋平、３位田中角栄、4位土井たか子」という結果でした。結果についてのコメントは４位の土井たか子について、『国会の廊下で向こうから土井さんがやってくるんだけどすごい風圧だった』。これは総務大臣になる前の原口一博のコメントです。３位の田中角栄は、『悪いっていえば悪いけど、魅力があり過ぎた。呼ばれたんで、怒られるかと思ったら、〝政治家を悪く書くのは記者の仕事。悪く書かれるのは政治家の仕事″な～んて云うんだもん。まいっちゃうよ』とツルツル頭を撫でながら、そう語っていたのは政治評論家の三宅久之さん。２位の河野洋平は笑いましたね。勝谷誠彦がひらがなで「こうのようへい」って書いているんですよ（笑）。それで司会の辛坊治郎が『なんでひらがなで書いているんですか？』って訊いたら、〝江沢民の傭兵だから″って（笑）。〝何であんなに中国におもねるのかわからない″とも云ってました（笑）。１位の村山富市については加藤トキさんだったかな？たぶん、加藤タキさんだったと思いましたが『首相にかつがれなければ、ただの好好爺』。また司会のたかじんが『首相にかつがれて、サミット行って、スパゲティ食べて、気持ち悪くなって倒れて、サミットに出れなかった気の毒なひと』ってくわしく説明してました（笑）。各人のコメント、うろ覚えで正確ではないですが、まぁ、こんなとこですね。いや～、それにしても面白いもの見せてもらいました。これ、You-Tubeにのっけたひとに殊勲賞をあげたいぐらいですよ（笑）。

―面白いですね（笑）。他には？

他ですか？え～とたぶん９月だったと思うんですが、ＣＭデェレクターとして活躍した市川準の作品を集めたメモリアルＢＯＸが発売されるということで、その特集を「とくダネ！」や「スッキリ!!」でやってました。〝♪Yes～,Coke,Yes～″と歌う矢沢永吉の「コカ・コーラ」や〝亭主元気で留守がいい″のフレーズが流行語にまでなった「タンスにゴン」とかのＣＭですね。でも一番の傑作はやはり、〝（小指を立てて）わたし、これで会社をやめました″で世間をひっくりかえるほど笑わせた禁煙パイポのＣＭですね。僕はあんまり笑えませんけど（笑）。小倉智昭が市川準について、『市川準は映画よりＣＭのほうが評価が高いんだよ』って説明してたんで、ちょっと気になって市川準の映画を調べてみたら、初監督作品が「Bu-Su」って映画なんですよ。富田靖子主演なんですけどね。あ～、そうかと思いました。「とくダネ！」は他にも結構ありまして、例えば、月曜日の「旬感！ランクイ～ン」のコーナーでは高里零っていう社長令嬢で、しかも芸能プロダクションまで経営しているアイドルが紹介されたんですが、そのあまりの天然ぶりと苦労のなさ、・・・なんでも住んでいるマンションが駅から歩いて７分もかかるので、〝それでは駅から遠いだろう″と新たに父親が歩いて１分のとこに買い換えてくれたとか・・・に小倉が『研修してやるよぉぉぉ！』と怒鳴ってました（笑）。もっとも長谷川アナに『研修って何ですか？研修なんてないですよっ』って返されてましたけど（笑）。９月２８日、「冬ソナ」のアニメと著書「韓国の美をたどる旅」のPRのため、ペ・ヨンジュンがチェ・ジュウとともに来日。『冬ソナって、何なの？』っていう小倉に笠井アナが『忠臣蔵みたいなもんじゃないですか？』と答えると、『全然、違うじゃないか！』って、小倉、怒ってました（笑）。それにたいして笠井アナは『いつみてもイイ』（笑）。

―いつもみてもイイんですか（笑）？

いつみてもイイんでしょうね（笑）。実は僕、「冬ソナ」、見たことないんで、ちょっとわからないですが・・。あとこれは静岡から帰ってきたばかりの金曜日だと思ったんですが、ネコの駅長さんが人気になってるってことで、それをちょっと紹介してましたね。冗談で画面に向かって、ニャ～！ニャ～！と鳴いてたら、『全国（ゼンコク）の駅長（エキチョウ）を猫にすればいいんだ？』と小倉が、〝はっ″とした顔で云ってました（笑）。コメンテェーターの佐々木秀美さんは『携帯のストラップができそうですね』と笑ってましたよ（笑）。

―携帯のストラップですか（笑）？

ストラップができそうだといってましたけど（笑）。

―ちょっと人間離れしてますね（笑）。

猫ですからね（笑）。そういえば、９月でしたけど、下山君と万博記念公園に行って、「サツキとメイの家」を見学しました。万博の時は入れなかったので、今回、初めて入りました。いや、映画のシーンを思い出して、なんかすごく懐かしさに包まれましたね。万博の頃に比べるとひとはかなり少なかったんですが、のんびりと楽しめました。結構、賑やかでしたよ。・・・８月、９月、１０月、３ヶ月間の出来事についてはこれぐらいですかね？他にはもう、あまり思い出せません。

―わかりました。ところで新政権の顔ぶれですが、どうですか？熊猫さんから見て、民主党政権ができてもっとも活躍している人物は誰だと思いますか？

　ＴＶでの露出がもっとも多いのは前原国土交通相でしょうね。八ッ場ダムをはじめとする公共事業の中止・見直し、羽田のハブ空港化、JALの再建等々、あれこれ抱え込んでいる問題がたくさんありますから。あとは亀井静香でしょうね。モラトリアムに郵政人事、亀井先生もマスコミでの露出、目立ってますね。財務大臣の藤井裕久もよく出てます。それ以外はそんなにパッとしてないんじゃないですか？民主党で誰を期待するかという朝日の世論調査では１位が長妻昭厚生労働大臣、２位が鳩山由紀夫総理、３位が岡田克也外務大臣でした。それと大臣ではないですが、最近、行政刷新会議室長で内閣府副大臣、古川元久がよく出てますね。古川元久は地元も地元、選挙区が我が家のある守山ですから、これから、どんどん活躍してもらいたいですね。

①   豪ドルのレートについて

豪ドルは８０円代にあがってから、そのレインをキープ。順調ですね。儲かってます（笑）。資産公開しまょうか？豪ドルが３万。南アフリカランドが５６万、ニュージランドドルが１千。それに利子が付きます。日本円にすると今のレートで換算すると１千万くらいですね。少ないですよ。老後を考えたら、三千万くらいは貯めたいですね。

②   ＷＢＣ

優勝です。そういえば原巨人Ｖ３ですか？原さんは今年は勝負運強いですね。選手のとき、ほとんどタイトルとれなかったじゃないですか。だから、勝負運が強いっていうイメージなかったんですが、監督としては運に恵まれてますね。ある解説者は『生え抜きを育てたから強くなった』っていってました。たしかにいくらホームラン・バッターよそから集めても生え抜きがいなかったら、雑なプレーになりますもんね。

③   朝青龍の引退について

秋場所、優勝しました。今年、引退はないですね。ただ、優勝しても以前ほど話にはならかたですね。むしろ、対戦相手を蹴ったとか、そんなことで盛り上がってましたね。〝お腹を叩くときのポンが出ましたね～″とかその程度の盛り上がりですよ。

④   熊猫さんの恋愛・結婚について

「はなまるマーケット」で徳光和男が出ていた時、『キャイーンの天野君に日テレのアナウンサーを紹介したら、相手が結婚していて気まずい思いをした。天野君は〝いいっすよ～″と笑っていたけど』とか、そんな話してましたね。これ、何々ですかね？よくかわりませんが？それと僕本人でないので関係ないですが、石田純一の結婚をめぐる騒動とか、石原真理子と玉置浩二の破局もありましたね。ふたりの離婚について、「とくダネ！」で小倉智昭が『ふたりにとって、結婚は安全地帯じゃなかったんだよ』と説明してました。また、水曜日の「週刊タブロイドちゃんねる デーブ・インパクト」では、結婚報道に対してはマドンナが『結婚するくらいなら、電車にひかれて死んだほうがましよ！』と云ってたとか云ってなかったとか、そんなことがレギュラー陣の笑いのネタになってましたね。ＴＶではこんなとこです。現実は・・・まぁ、発展的な交際はしてますよ。

―愛ちゃんですね。

えぇ、まぁ、そうです。愛ちゃんとは政権交代してからは頻繁にメール交換してますよ。静岡出張の時はメールが途絶えて、ちょっと気持ちが揺らぎましたよ。これまで携帯にはメールは１回もないですね。もっぱらメールは我が家のパソコンです。そのほうが落ち着くんでしょうね。大きなパンダのヌイグルミを抱いている写真もらって、携帯の待ち受け画面にしていますよ。静岡にいるときは携帯の画面を眺めては〝こないな～″ってずっと溜息をしてましたよ。写真、よく見るとなんかヌイグルミに肘鉄してるようにも見えますけどね（笑）。

⑤   大ヒットグルメ

前半は生キャラメルとか白いタイヤキとかあったんですが、後半はこれといってないですね。我が家では「タジン鍋」がちょっとしたブームです。モロッコ地方など砂漠地方で使われている鍋なんですが、水を使わず、食材に含まれている水分で蒸し上げる鍋なんですが、余分な水分を使わず、蒸しあがるんで、うまみが凝縮されて、野菜がとても甘くて美味しいんですよ。漫画で読んで、どんなもんかなと思って買いました。買って正解でしたね。

⑥   視聴率３０％超えドラマ

「官僚たちの夏」終わりましたね。内容はちょっとイマイチでした。なくとなく嘘っぱいっていうか・・・繊維産業や石炭産業を守るため、主人公たちが奮闘するわけですが、当時の世相はそうだとしても、高度成長後に生まれた僕には、何故、そんなに繊維や石炭を保護しようとするのか、最後までピンときませんでしたね。それはともかく、「ミヤネ屋」を見てたら、どんなシチュエーションだったか忘れましたが、宮根が『「官僚たちの夏」見～いや！佐藤浩市、頭、切れる切れる。・・・大臣の佐藤Ｂ作はそれほどでもないけど』、な～んて云ってましたよ（笑）。今、GAOで「彼女がラブハンター」っていう韓国ドラマ見てますが、これが面白くて面白くて、はまってます。毎週、かかさず見てますよ。これまで韓流スターにはまったくといっていいほど興味なかったんですが、ちょっと認識が変わりましたね。主演のオム・ジョンファとオ・ジホが実にいいんですよ。好きな俳優ができるだけで、その国が不思議と素敵に見える。文化の力ですね。韓国は食べ物は好きだったんですが、それ以外は陶磁器ぐらいしか興味はありませんでしたから。それと今、見てるのは、というか初回しか見てないんですが、「不毛地帯」ですね。最近、こういった作品多いですね。戦後復興だとか企業や国の良心を描いた作品。「沈まぬ太陽」もそうですね。時代の変わり目だからか知らないですが。山崎豊子の作品は実はまったく読んだことはないんですが、昔、ＮＨＫでやってた「大地の子」は感動しましたよ。中国残留孤児の波乱に富んだ人生を情緒たっぷりに描いた、いい作品でしたね。今年、もっとも高い視聴率を記録したのはＮＨＫの「天地人」らしいですね。それでも３０％には届きませんでした。残念。

⑦   イチロー９年連続２００本

９連続２００本と大リーグでの２０００本安打達成しましたね。さすがに張本も『あっぱれ』でしたね。それはそうと楽天が２位でＣＳシリーズに出場。結果は残念ながら、日本シリーズには届きませんでした。その楽天について、張本が『マー君、岩隈、永井の三本柱がしっかりしている。打つほうは草野、鉄平、山崎。山崎は当たると飛びますからね』と評してました。それと「ニュースキャスター」でたけしがキャッチャー時代の野村監督のささやき戦術について、『ノムさんがささやくと王さんは〝関係ない″ってカーンと打って、長嶋さんは〝そうそうそう″って座り込んで、いっしょにしゃべっちゃた』というエピソードを話してましたね（笑）。

⑧   松坂２０勝

まったく話題にならなかったんで、残念という以外、他にないですね。

⑨   東京五輪開催

東京誘致はダメでしたね。リオデジャネイロに決まってしまいました。静岡に出張しているときは東京五輪の話題をよくやってましたね。石原都知事、リオに決定したのことには不服だったみたいですね。政権交代の時は『自業自得』と云ってましたけど（笑）。

⑩   政権交代

政権交代は見事に起こりましたね。支持率７０％で好スタートでしたね。一年くらいでは飽きはこないと思いますよ。飽きが来るとすれば、総理が３人くらい替わった頃からでしょう。それまでは飽きはこないと思います。

―自民党のほうは？

　支持率が１５％でしょ？回復は当分、無理なんじゃないですか？

―他に何かいいたいことは？

　僕を民主党のおべっか使いと思っている方も多いかと思いますが、僕は７年５か月、小泉郵政から始まって、安倍→福田→麻生と美しいとか大連立とか景気対策とかに引きずりまわされてきて、今度、野党谷垣になったら、『やめちまえ！』って文句をぶつけられなきゃならないんですか？ひとを何だと思ってるんですか。いつまでも与党のつもりでいて欲しくないですね。大体、僕は今回、云っている話は政権交代以前か交代して間もない話ですよ。民主党政権を判断するなら、今から１年くらい経って、どれだけ無駄な事業を削れたか、仕分けできたか、また雇用や景気はどれだけ上向きになったかで判断して欲しいですね。１か月やそこらでギャ～ギャ～云うのはアン・フェアというもんじゃないですか。少なくとも１年くらい経ってからじゃないと判断できないでしょう。

―そうですね。

　１年経って、懐かしいなと笑って読めるか、変わらないなと暗い気持ちで読むのか、この作品を読むのが楽しみです。

―明るい気持ちで読めるといいですね。

　だとうれしいですよ。

―あっ、そろそろ時間です。

　えっ、そうですか？もう終わりですか？いや～、残念ですね～。

―インタビュー、どうも、ありがとうございました。

　どういたしまして。

―次回もよろしくお願いします。

　へい。へい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（聞き手　MANKITU新聞　馬耳東風子）

　２００９年１０月３０日

～ゴールに続く～

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