yukio miyachi
宮地佑紀生
◎名古屋圏を中心に活動するタレント（１９４９年１月９日ー）。
◎異名「名古屋のみのもんた」。
宮地佑紀生が逮捕された。逮捕されたのは６月３０日（木）のことで、そのとき、筆者は午後３時の休憩時間で、（工場の）食堂で清涼飲料を飲んで、なにげにネットでも読もうとしていたときだった。突如、隣りで座っていた同僚から、
『え！？宮地佑紀生が逮捕！？』
という驚きの声が聴こえてきた。その声に反応して、筆者も思わず、
『えっ！？宮地が逮捕！？』
と声を出して、叫んでいた。
そのくらい、名古屋人にとっては、驚きのニュースだった。
宮地佑紀生は、名古屋を活動拠点にして、うん十年という、名古屋では知らないひとはいないだろうと云うくらい有名人な名古屋のローカルタレントである。
それが突然の逮捕。
何事が起こったのかと思った。それで何の容疑か、よくよくその同僚に訊いてみると逮捕の容疑は共演者の女性タレントに対する暴行で、事件があったのは、６月２７日（月）の午後２時５５分のこと。東海ラジオの「聞いてみや〜ち」の生放送中、宮地が突然、番組を進行していた神野三枝の足を数回蹴り、さらにマイクで唇の辺りを殴ったというのだ。それを聞きながら、
『宮地が神野三枝を暴行〜！？』
と何度も首を傾げた。そもそもあの番組は宮地と神野のかけあいが面白いのだ。ふたりのやりとりは一方がボケをすれば、一方がツッコミをするで、それこそ、夫婦漫才のように面白かった。それが暴行にまでなってしまったというのは一体、どういうことだろうか？これまで、仲良く漫才をしていたのに突然、相手が憎くなったのであるか？そういうことってよくあることなのだろうか？よくわからない。あるいは宮地も６７才という高齢でもあるし、更年期障害になりかけていたのかも知れない。
とにもかくにも「聞いてみや〜ち」は放送中止となり、２度と聴けなくなったことだけは確かだ。
そして、このことは名古屋のローカルなニュースで終わるかと思いきや、全国ニュースとなり、全国ネットのワイドショー番組でも取り上げられた。
宮地、よかったな！全国区だぞ！
・・・宮地佑紀生についての思い出というと数多くあるが、「聞いてみや〜ち」だと２００７年、筆者がサンを解雇されてから、次の就職先を見つけるまでのつなぎに、春日井でずっと宮地佑紀生の「聞いてみや〜ち」を聞きながら、パチンコの部品の検品のバイトをしていた。
正確にはずっと東海ラジオを聴いてきた。
あの頃の「聞いてみや〜ち」は面白かったし、２０１３年くらいまでは面白かったと思う。少なくとも、「新永楽大典 〜ノストラダムスの大予言〜」を読む限り。
『５年前から宮地の態度が尊大になった』
という「聞いてみや〜ち」の関係者の話があったが、そのことが関係しているのか、実のところ、ここ２〜３年の「聞いてみや〜ち」は聞いてもちっとも面白くなかった。
「聞いてみや〜ち」というタイトルだが、本当にいくら聞いても、面白くない番組になっていた。
それどころか聞けば聞くほど、つまらない番組になっていた。
宮地自身は自分の司会に満足していたのだろうか？
態度が尊大になったという宮地だが、番組が面白くないことに対しての自覚ぐらいはあっただろう。
それが爆発してしまったのかも知れない。
なんとなく、そんな気がする。
・・・そういえば、宮地というと「どですか！」のことも思い出す。２００２年から、宮地と矢野きよ実が始めたテレビ朝日の名古屋の朝のローカル番組だ。
その番組のあるコーナーでの宮地が忘れられない。
それはいつだったか？
もうすっかり忘れたが、筆者が名古屋に戻って来て、それほど間もない頃だったろうから、２００３年か２００４年くらいのことだったろう。番組のなかで、宮地がラーメン店を食べ歩くというコーナーがあった。そのとき、宮地が店を出て、別にラーメン店に向かっているとそれを発見した大学生くらいの若者が４〜５人くらい宮地に対して、さかんに、
『もっと食べてみや〜ち！』、『もっと食べてみや〜ち！』
と宮地が寿がきやのＣＭで歌っている名古屋で有名なＣＭソングを歌い。
『宮地！』、『宮地！』、『宮地！』
と激励のエールを送っていた。
もっとも、筆者にはそれが激励のエールというより、半ば、バカにしているだけにしか見えなかった。
宮地も学生らに手を振ることもなく、振り返りもせず、すたすたと歩き去ってゆく。
その宮地の後ろ姿が妙に忘れられない。
今回の事件について、宮地は、
『番組の進行に不満があった』
と述べているらしい。
どんな不満かについては、聴くてみる限りにおいて、暴行前後のラジオの様子からはまったく、それらしさは感じられなかった。
神野三枝との間に暴行に結びつくようなやりとりはなかった。
それが突然の暴行。やはり更年期か。
２０１６年７月２３日