オム・ジョンファ
◎韓国の歌手・女優。ニックネーム・韓国のマドンナ。
◎オム・テウンのお姉さん。
オム・ジョンファがいい！とにかくいい！
韓国ドラマを見るようになったのはほんの一年ほど前。現金輸送時代の連れ下山君に無料で映画や海外ドラマを見ることができる動画サイト【ＧＹＡＯ】を教えてもらったのがきっかけだ。韓国ドラマというと２００４年に「冬のソナタ」がおばちゃんたちのあいだで爆発的に火が付き、それを機に韓流が一挙に日本に訪れるわけだが、（ブームがやってきても）個人的にはまったく興味が湧かなかった。というのも韓国に対しては、料理や陶磁器などの文化はともかく映画やドラマといった芸能にはぜんぜん魅力を感じてはいなかったからだ。ペ・ヨンジュン、チェ・ジュウ、イ・ビョンホン、チャン・ドンゴンといわれてもおばちゃんや若い子らのようにはピンとこなかった。それもそのはず調べてみたら韓国で初めて民間の出資で映画が作られたのが１９９２年。その当時に韓流が訪れていればともかく、２００４年となるともう既に３０代も半ば、アイドルとかイケメン（？）とかそんなものはとっくに卒業してしまっていて、興味など持つはずがない。記憶に間違いがなければ、初めて見た韓国映画は２００１年に日本で公開された「ＪＳＡ」で、ＴＶで見たが、衝撃を受けるほどではなかったものの韓国映画というものが海外でも通用するだけのレベルまであがってきているという認識は持った。振り返ってみると当初、日本に紹介された韓国映画というのは「ＪＳＡ」や「シュリ」のように当初、政治的メッセージの強いものだったが、すぐに「猟奇的な彼女」や「僕の彼女を紹介します」といった恋愛ものに変わっていき、今ではすっかり韓国映画＝ラブ・コメというイメージが定着している。別にラブ・コメが嫌いというわけではなく、実際、２０才くらいまで高橋留美子やあだち充の作品をよく読んでいたくらいだし、恋愛ドラマだってよく見ていた。が、韓流が世間を席巻している頃は実生活において、あらゆる意味で余裕のない生活を送っていたし、韓国映画に対する偏見もあったので、これまでほとんど韓国ドラマを見ることなく過ごしていた。
ところが去年の７月くらい、見始めたＧＹＡＯで（何か面白いのはやってないかな・・）と探していたところ、「彼女がラブハンター」を発見。〝逃がした獲物はでかかった!!リベンジ玉の輿劇″という宣伝文句になんとなく魅かれるものを感じ、なにげに見てみるとこれが意外に大ヒットだった。オム・ジョンファやオ・ジホの存在を知るとともに韓流スターもなかなかいいなと認識を新たにすることになる。ちょうどその年の２月に国際お見合いサイトで愛ちゃんと知り合って、２月、３月と頻繁にメール交換、４月に途絶え、５～６月に復活愛があったが、７月、８月とまたメールが途絶えていたので、かなり愛に飢えていた時期でもあった。涙あり笑いありで随分と寂しい心を癒されたものだ。９月が近づいた頃、再び愛ちゃんからメールが来るようになったものの静岡に出張している時（９月の終わり～１０月の中旬。熊猫１０番勝負にくわしい）はメールしても返信がぜんぜん返ってこなかったので、〝何で返信してくれないんだよ（涙）″と愛ちゃんのことを思い浮かべながらインターネット・カフェに行ってまで見続けていた（笑）。衆議院選挙で政権交代が起こり、民主党を中心とした連立政権が誕生して間もない頃でもあった。ドラマは冴えないおでぶのマンス（オ・ジホ）が結婚式の当日、花嫁のスジョン（オム・ジョンファ）に逃げられるとこから始まる。８年後、〝絶対、見返してやる″と一念発起して渡米したマンスがダイエットと猛特訓の甲斐あって、イケメンのプロゴルファー、カール・コとして、韓国に帰ってくる。一方、クイーンと呼ばれたスジョンはすっかりオールド・ミスに。やがてカール・コとコ・マンスが同一人物であるという事実を知ったスジョンの猛アタックが始まり・・といった内容で、恋愛ドラマの王道というか、あまりにもおかしいすれ違いの連続は首を傾げたくなるくらいだが、とにかくオム・ジョンファがよかった。なんというかうまいとかへたとかでなく、演技が演技に見えない。笑う時はこんな笑顔見たことがないというくらいの笑顔で笑うし、泣くシーンもそう。見ているこっちがハラハラドキドキしたり、しんみりしたり、思わず彼女に引き込まれてしまう。放送が終了して、オム・ジョンファをもう見れないのかと寂しい思いがしたが現在、「１２月の熱帯夜」というドラマが再びＧＹＡＯで始まって、オム・ジョンファの好演を毎回、楽しみに見ている。女優やアイドルが見たくてお金を払って映画やコンサートに行くことはこれまでほとんどなかったといってもいいが、お金を払ってでも見たいというのは松田聖子や長澤まさみ以来だ。今では彼女が出ている映画やドラマはかかさず見たいと思うくらいファンになっている。
韓国の恋愛ドラマは男女の身分を越えた恋愛とか、意地悪なライバルがかならず出てくるとか、設定がどれもこれも似たり寄ったりなものだがアジアでは日本のドラマよりはるかにシャアが大きい。その理由について新聞でとある韓国人ジャーナリストが韓国のドラマに比べ、日本のドラマは事件ものばかりでよくわからないからだと書いていた。
アジア市場を視野に入れたドラマが日本でも作られつつある昨今、アジアにブームを巻き起こすような大ヒット作が誕生して欲しいと願っている。