俺(お)ら、東京さ行ぐだ
◎吉幾三のヒット曲。
2013年は厳しい1年だったと去年の暮れに書いた。何が厳しかったかというと新永楽大典「明暗」で書いたのだが、馬場が鈴木山丸という名でパクリにパクリまくったまったFacebook″でしかないのに、安いと云われれば、やたらとワー、ワーと騒ぎ、本当にギャー、ギャーと怒られていた。本当に必要なことで、ワー、ワー、ギャー、ギャーと云われるなら、まだしも話を聞いてみるとどう聞いてもぜんぜん必要なことでも何でもなく、そんなことバカみたいなことを真顔でワー、ワー、ギャー、ギャー云われたりするのだから、実に最悪な2013年だった。それに比べると今年にはいってから、穏やかというべきか紳士的というべきか、人間関係が随分とよくなったように思う。それもこれも去年に比べ、ドタバタが少なくなったせいでもあるのだろう。ドタバタ、ドタバタしていると人間関係をどんどんと悪くしてしまう。そもそも小野寺五典が防衛大臣をしていたり、甘利明が経済産業大臣か何かをやっている今の自民党安倍内閣そのものが、北朝鮮の拉致問題に取り組んだ小泉内閣とは性格が違ってきていて、甘利明などTVで顔を見てるとあまちゃん″どころか、あまおうちゃん″そのものだ。いつ見ても悪そうな顔色をしている(笑)。甘利のような何だかよくわからないことでいつも騒いでいるようなユーモアの欠片もない機械人間が政治をやっているくらいなら、いっそのこと内閣人事の刷新を迅速に行うべきだろう。できるのか?できるだろう?なんてったって俺は政界の黒幕なんだから(笑)。いくら口で、偉そうなことを云っても人事を動かせなければ黒幕とはいえまい。
更迭(笑)!更迭(笑)!更迭(笑)!
・・・、まぁ、冗談はともかくとして、実際のところ、去年は黒幕どころか、職業訓練をしていたり、ハロー・ワークに通ったりと個人的にはとても厳しい1年だった。それにひきかえ、世間はといえば、経済回復に明るい兆しが見え、東京オリンピックや楽天優勝、はたまた松井秀喜や長嶋茂雄の国民栄誉賞に4000本安打達成のイチロー、年間60本ホーマーのバレンティンなどスポーツの当たり年だった。
そのように明るい話題の多かった2013年に比べて、2014年はどうであろう?アベノミクスも昨年前半のような勢いもなく、景気回復ムードもアベノミクス万歳!″からどうやら一段落付いたかのようにも思える。スポーツは当たり年になるかどうかは知らないが、ソチオリンピックにワールド・カップと大きな話題がないわけでもないし、東京オリンピック熱だってあるわけで、おそらく、スポーツ界の盛り上がりはまだまだ続くに違いない。しかし、なにも筆者が応援などしなくても浅田真央やザックジャパンの応援はマスコミが勝手にしてくれるだろうし、浅田真央やザックの応援をすることが仕事でもない。事実、そんなことしながら、働いている人間などいやしないのだが、だからといって、何もわざわざ、ベーと舌を出しながら、中指を立てて、
『FUCK!FUCK YOU!浅田真央なんか俺と何の関係があるんだ!』
と声を大にして叫ぶっていうのも正直、
(なんだかな〜)と思ってしまう。はっきり云って、そんな糞みたいなことやりたいことでも何でもない。ただ、ザックについてはどうせやったところでブラジルに勝てるわけでもないし、決勝進出どころか、1回戦突破できるかどうかがせいぜい関の山なのにさもワールド・カップ優勝!″とばかりに大喜びしたり、DJポリスに拍手喝采を送ったりしているのを見ると太平洋戦争中の大本営発表を見るがごとくで、本当にどうでもよくなってくるのだが・・・。
なんにせよ、これらはマスコミが勝手に応援してくれることなので筆者の関知するところではないし、筆者が何もしなくてもやってくれることだ。なので、スポーツ観戦については否定するほどの理由もないが、かといって肯定するほどの理由もない。そもそもTVを観てさえいれば、それでよいという仕事もない。だからといって、介護や福祉というのをTVで扱うとやたらと難しい話になってしまうは確かで、そんなものを見るくらいなら、B級グルメで町おこしとか、美味しいお店とか、新しくできた観光スポットの紹介とか、新発売の家電とか、バラエティとかのほうがはるかに一般受けがいいし、面白いに決まっている。その観点から云っても、一般受けするわけでもない政治や事件を扱ったニュースを観させられなければいけない理由はないし、事実、山崎製パンの製造現場で田原総一郎などの政治討論番組を一度も観たことはない。
それでも政治番組を観ろ″と云うのであろうか?
観てもいないものを観ているというのは虚偽というものではないか?
一体全体、山崎パンのことを本当に知っているのだろうか?
山崎パンのことを何も知らなければ、山崎パンの人間が今、何処で何をしている″といったプライベートのことなど何も知るわけもないが、山崎パンの人間の所在も何も知らないのに何を根拠に誰のプライバシーを知っていて、誰に何をやらせたいというのだろうか?そもそもそんなにパン工場や筆者が何をしているのか知りたいのか?
変な話だ。
筆者の実生活はというと元旦に部屋でひとり寂しく「モテキ!」を観て過ごしたり、「介護ショック」(週刊東洋経済)という本を読んで、2015年の介護保険法改正についての勉強などをしていたりと本当に地味に過ごしていて、趣味の映画や温泉に行く以外は能天気でもなんでもない。
介護保険法の改正など筆者には難しい話でちんぷんかんぷんなのだが、保険の負担が増えることは確かな話で、少子高齢化でこれからどんどん高負担社会になっていくのは理解できるが、それに見合っただけの高福祉や雇用政策、低所得者対策がなくて、これで社会は安全だ″と政府万歳を叫ぶのは随分と馬鹿な納税者ではないかと思う。
・・・まぁ、消費税増税のことしかやらなかった野田前政権で大惨敗を経験してしまった人間が、今さら、惨敗してしまったことについて、つべこべというべきでもないだろうし、自民党政権であろうが、何政権であろうが、少子高齢化による負担増は避けられないことだろう。それと民主党政権が理想的な社会保障を実現したかったのにできなかったというのであれば、何故できなかったのか?どこに問題があったのか?誰に問題があったのか?そして、これから、何故、それをやろうとしないのか?そして、自民党は何故、負担増ばかり押し付けるのか?ということについて、全身全霊をもって、やってみたらいいだろう。民主党は社会保障の分野では強いのだから。やればわかるさ、1、2、3、ダ〜!!・・・それにしても海江田万里は民主党代表に就任してから、1年にもなるが、存在感のないことないこと。やりたいことがないのだろうか?それならば、やりたくもないことをしている筆者は一体、何なのだろう?マスコミが勝手に盛り上げてくれるザックジャパンなど筆者のやりたいことでも何でもない。だからといって、やりたいことは何かと振られても困ってしまう。はっきりいって、やりたいことなどこれといってあるわけでもない。
それにいくら、違う″、違う″と云っても鈴木山丸がワー、ワーとバカみたいに喜ぶだけなんだから・・・。
そんな筆者だが、もし今年、本当にやりたいことがあるとすれば東京に行くことだ。何で東京に行きたいかというと今年6月から9月まで東京の国立博物館で台湾の故宮博物院展があるからで、中国歴代王朝の皇帝たちが集めた究極のお宝を再びこの目で拝めるまたとない機会だ。台湾にはかれこれ20年以上も昔に大学の卒業旅行で行ったきりで、2週間ほど、台湾をぐるりと一周して、台北の他に高雄で夜市や花蓮で大渓谷など観光を楽しんだりした。そのとき、台北で故宮博物院の貴重な文物を鑑賞したのだが、世界四大美術館のひとつに数えられるだけあって、その収蔵物のどれもが素晴らしかった。特にどのようにして、彫ったのか想像できないほど精巧で緻密な玉の彫り物たちには目を奪われた。あのような美術工芸の粋を集めたようなものはそうそう観れるものではない。かねがね故宮博物院には是非、もう一度足を運んで、中国の至宝をもう一度、この目で目に焼き付けるまで眺めたいと思っていたが、幸運にも向こうから日本に来てくれることになった。
これは是非、東京に行かなくては!
・・・ということで、2007年に亜東書店という中国書籍の輸入販売の本屋さんに面接に行って以来、6、7年ぶりの東京行きをすることになる。あのときは国立博物館に行ったあと東京タワーかどっか行って、最後は新大久保でカプセルホテルかどっかに泊まったと思ったが、今度は故宮博物館の展示を見に行ったら、山の手線をずっと乗りまくり、新大久保でディープな夜でも過ごすとするか?
うひょひょひょひょ。
それにしても今どき、こんなに東京に行くことをはしゃいでいる人間も珍しいのではないかと思う。要するに田舎者なのだが、こんな田舎者の筆者を歌で例えると吉幾三の「俺ら、東京さ行ぐだ」がぴったりだ。
さぁ、歌おう。
♪はあああああ〜
テレビもねえ、ラジオもねえ。車もそれほど走ってねぇ
ピアノもねえ。バーもねぇ
おまわり毎日ぐーるぐる
朝起きて、牛連れて
2時間ちょっとの散歩道
電話もねぇ。ガスもねぇ
バスは1日1度くる
俺らこんな村いやだ〜!こんな村いやだ〜!
―そりゃ、いやだよね〜。
♪東京へ、出るだ〜
―いつも出てるがな。ずっと出てるがな。
♪東京へ出たなら、銭っこぁ貯めて
―貯めて?
♪東京で、べこ飼うだ〜
―べこ?べこ飼うの?
♪東京で、馬車曳くだ〜
―馬車を?
♪銀座で、山買うだ〜
・・・いや、あの間違わないでもらいたいんですが、何もこんな歌詞つけて歌なんか誰も歌ってなんかいませんよ。東京へ出たがってるけど、東京へ出たら、べこ飼うだ″だの馬車曳くだ″だの、銀座で山買うだ″だの、歌詞をつけたら、(こんな感じかな?)と思っただけです。
実際にはこんな歌詞つけておりません。
♪東京で、べこ飼うだ〜
・・・・やかましい!この田舎者!
2014年1月20日