エジプト騒乱。東日本大震災。ビン・ラディン殺害。ノルウェー連続テロ。タイ大洪水。ギリシャ危機。ロンドン暴動。カダフィ大佐殺害。ベルルスコーニー辞任。ロシアの反プーチンデモ。アメリカのニューヨークデモ。金正日死去・・・と国内外を激震と暗いニュースが覆った２０１１年。まるで世界は東西冷戦〜イラク戦争の旧態依然の秩序をよしとしない時代を模索し苦しんでいるかのようにすらみえる。子ども手当、高速道路無料化、八ッ場ダムなど民主党はマニフェスト政策の見直し、撤回と政権運営の難しさに四苦八苦。虚しさばかりが漂った今年、明るい話題はなでしこジャパンのＷ杯優勝くらいだったか？名古屋の河村市長による減税日本や大阪の橋下知事（現市長）による大阪維新の会が選挙で圧勝したのは自分たちのことは自分たちで、地方のことは地方でという住民意識がつまらない争いをしている既成政党から離れていった表れか？アカデミー賞は「英国王のスピーチ」が強かったが、全体としては不作。もっと選ぶのに悩むような秀作が並んで欲しかった。来年はロシア・アメリカ・韓国で大統領選が行われ、中国でも国家主席が交代する年。日本でも総選挙の噂も。プーチン、ブッシュ、盧武鉉、胡錦濤、小泉純一郎の時代も遠くなりにけり。２０１２年はどんな世界となりますか？『どこが社会主義なんだ？』といわれている北朝鮮の先軍体制は一体、どれだけ持つのだろうか？はたして今から１０年経った後、人々は２０１１年という年はいかなる年だったと振り返るのだろうか？それを考えると大衆の敵は大衆なのではないかと思ったりもした１年だった。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２０１１年１２月２６日）