ほう　　あん
法案

　　　◎法律の条文。法律案。
 
　国会議員の仕事とは何か？選挙カーをのりまわし、窓から手を振ったり、街頭演説をしたりして、一生懸命、当選することか？いや、それは国会議員になるまでの話で、国会議員の仕事とはいえない。それなら、大企業にすりよって金儲けをすることか？それも違う。金儲けは実業家のすることで、国会議員のする仕事ではない。地方からの様々な陳情や要望を聞くことか？それも国会議員の仕事のうちであろうが、必ずしも国会議員でなければできないというわけでもない。では、国会議員のする仕事はなんであるかといえば、簡潔にいえば、法律を作り、それを国会に通すことだ。そして、新永楽大典「ロビイスト」や「年金」で書いたように法案というものは、どんなものでも多数決で決まることもあれば、参議院で廃案となることもある。法案を通すために解散する総理もいれば、法案と引き換えに辞任する総理もいる。２００２年から１０年経ってもなかなか前に進んでいないこともあるし、今は自民党が万年与党、社会党が万年野党とはっきりとわかれ、国会対策が重要視されていた５５年体制の時代でもないのに、その頃からまだ抜け切れないでいる国民もいる。。そんなものに戦々恐々としている国民がいる国家は不幸な国家というべきだろう。ファシズムに洗脳されているともいえる。はたして、今、日本は戦時中なのだろうか？いや、そんなことはあろうはずがない。そう思いたい。「山田風太郎」を読んでもらえばわかるように筆者がここまできたのは何よりも偶然の重なりによるものが大きい。でなければ、筆者のような無能者が大きな責任をまかせられるわけがない。

　客観的に介錯すれば、国会議員などただの法律屋にすぎないーと国民は思うべきだ。

　　２０１２年２月９日