２０１３年を振り返ってみると個人的にはいつもにもまして厳しい１年だった。どれだけ厳しかったかと云えば、２月にプ〜タロウになってから、５月に職業訓練に通い、８月に就職したが、気持ちの安らぐ時間を過ごしたのは上海に旅行に行っていたときと職業訓練であれこれとしゃべっていたときくらいで、それ以外となるとハロー・ワークに行けば行ったで、同じ無職のくせに「俺が！」「俺が！」っていう人間がやたらいるし、職業訓練の帰りには学校帰りのバカな学生がよほどうれしいことでもあるのか大喜びで自転車漕いで横断歩道を横切ったりして、うっとうしかったし、メールしても愛ちゃんから返事はこないし、フェイスブックを見るとアメリカ生活をすごくエンジョイしているし、そのフェイスブックでは誘ってきた馬場が風俗情報やらしょ〜もないものばかりタイムラインに送ってきたりするし・・・、ということで、これでもかというくらいにまったく人間関係に恵まれなかった１年だった。気の安らぐ関係というと海外や無職同士でしゃべった関係や現金輸送のときから１０年来のコンビ下山君とリトル・ワールドや水族館や美術館や温泉に行って羽を伸ばして遊んだことくらいしか思い浮かばない。それくらい振り返ってもろくなことのなかった２０１３年で、世の中というのはどこもかしこも知らないところではなぁなぁでやってて、それが当り前のことで、そうでなければ人間関係などすぐに険悪になってしまうということがぜんぜんわかっていないのか頭の固い人達と名前とか頭数とかで組まされて、「なんでできないんだ！」と云われれてもバカみたいなものだった。職業訓練で初めって会った無職同士の人間で上だの下だのとやっていたのだって、バカそのものだった。結局のところ、今だに田原総一郎や小宮悦子がいるとどこかで思われていることが卑劣な悪を惹きつけている最大の原因に違いない。ありもしない欲を勝手にかいては損をさせられている。あ〜、バカバカしい。しかし、それとは別に世間的にはどうだったというと今年の流行語大賞に選ばれた「お・も・て・な・し」、「今でしょ」、「じぇじぇじぇ」に象徴されるように前半はアベノミクスやあまちゃん、後半は東京オリンピックや楽天優勝など東北復興や経済回復ムードの明るい兆しを感じる１年だった。とすれば、流行語大賞は前述の３っから選ぶところだが、流行語大賞はドラマ「半沢直樹」から生まれた「倍返しだ！」がなにかとインパクトが強かったので「倍返し」に決定。新人賞は頑張ってるのか頑張っていないのかよくわからないけど、他に新人が思い浮かばなかったので、「可愛い」、「可愛い」と自分の顔写真を載せて大喜びしているフェイスブッカーズに決定。来年、さらなる飛躍があるのかどうかは知らないけれども・・・。健闘賞は上海を舞台に国家と官僚のベタベタな関係を描いた永楽亭熊猫の「賊軍」と復興ムードを盛り上げたＮＨＫの朝ドラ「あまちゃん」に。技能賞は関西の大昔と今を描いたＢＳ歴史館とガイヤの夜明けに。歴史的作品となって、後世まで語り継がれるとよいのだが・・・。殊勲賞は無敗の２４連勝楽天の田中将大投手と日本一に輝いた楽天に。審査員特別賞は４０００本安打を達成したイチローと国民栄誉賞の松井秀喜と長嶋茂雄氏に。話題賞は経済回復ムードを作った東京オリンピックとアベノミクス。・・・スポーツの大当たりの年だった。功労賞は今年引退を発表した宮崎駿監督に。最優秀主題歌賞はその宮崎監督の「風立ちぬ」の主題歌「ひこうき雲」に。子供の頃から慣れ親しんだ宮崎アニメ。宮崎監督、お疲れ様です。コメディ賞は笑える作品がなかったので該当作品なし。年間最高ヒット賞は「賊軍」で、最低映画（人）賞は先軍政治やら遺訓政治やら粛清やらと今だに軍事国家体制を続けている北朝鮮とそれを後押ししている中国の警察と口だけはいさましい日本の自衛隊に決定。北朝鮮も金正雲もいいかげんに崩壊するなり、クーデターで死んでください。女優賞男優賞で該当者なしなのは今年、映画をあまり観に行けなかったのが原因。今年は「映画がおっぱい！？」を書いてない。さすがにいい年して、シモネタを書くのも恥ずかしくなってきた。そもそもシモネタを書いていたのはあり余った性欲をシモネタで処理していたというところもあったのだが、ネタ切れとなり、書くのをやめてしまったのだが、書くのをやめたせいか、主演男優賞を獲った映画だから、主演女優賞を獲った映画だからと無理して、映画を観に行かなかった。そのせいで、今年、観た映画では残念ながら、主演男優賞女優賞等に値する演技は見ることができなかった。そのなかで、クエンティン・タランティーノの「ＤＪＡＮＧＯ」文句なく面白かった。無名ならいざしらず、監督としての名声を手にしても「ＤＪＡＮＧＯ」のような灰汁の強い映画を作り続けているタランティーノは本当にえらい！えらい！えらい！いつまでも映画少年のままでいてほしい。またアン・リー監督の「ライフ オブパイ」も３Ｄの美しい映像と奇抜なストーリーが秀逸で、２時間、スクリーンに釘付けされてしまった。

２０１３年ももうすぐ終わりだが、個人の感情はともかく、アベノミクスや東京オリンピック、イチロー、松井、長嶋茂雄、楽天優勝・・・と全体としてはとてもよいムードが日本を覆っていたが、後半は東京オリンピックは猪瀬前知事の違法献金問題で、すっかりしらけてしまい、他に食品偽装だとか、北朝鮮の粛清だとか、前半に比べ、暗いムードに包まれ、景気回復も息切れした感もある。よくよく考えてみると生活も安定せず、結婚もしていないのは１９９６年からずっと変わっていない。

来年、２０１４年がどのような年になるかはわからないが、個人にとって、やすらぎに満ちた１年であることを願いたい。

 

（２０１３年１２月２４日）